映画を作り上げる混濁したプロセスそのものを脳内電気信号純度 100%で出力
石井岳龍監督最新作『自分革命映画闘争』が、3月18日より先行公開、3月25日より劇場公開されることが決定した。本作より予告編とメインビジュアル、場面写真を紹介する。
『パンク侍、切られて候』(18年)以来、5年ぶりとなる石井監督最新作がついに劇場公開。2006年より神戸芸術工科大学教授に着任して以降、17年間に至る映画創作研究活動の集大成にして原点たるハードコア精神に立ち返った石井岳龍最大の問題作にして意欲作がベールを脱ぐ。
・豪華キャストが振り切れ怪演! 『パンク侍、斬られて候』は現代に狂い咲く歌舞伎
神戸芸工大映画コース教授でありながら、自らの思想「自分革命映画闘争ワーク」の実践に駆られ狂的状態に陥り、突然失踪してしまう石井岳龍。彼が残した「個の想像力や認識の拡張、意志の強化を目指す内意識革命の為のワークテキスト」の扱いに、大学同僚の武田助教、助手・谷本は困惑する。
武田と谷本は任意の学生とワークの実践を試みる選択をし、同時に武田は失踪した石井の影を追い、やがてそれは謎の洞窟探検にまで至る。そして学生たちは、それぞれが選択したテキストの実践をすることによって、まるで映画の中のような拡大した想像力と意識拡張の迷宮世界に迷い込むのだが…。
・[動画]石井岳龍監督の脳内電気信号純度100%/映画『自分革命映画闘争』予告編
冒頭から突然の失踪をし、強烈な印象を残す「石井岳龍教授」を監督本人が演じる。さらに制作スタッフ全員がカメラの前に立ち、フィクションとドキュメントがせめぎ合ってゆきながら、映画を学び、作り上げていく混濁したプロセスそのものを、石井岳龍の脳内電気信号純度 100%で出力。40数年の監督史において常に表現のフロンティアを切り開いてきた監督による厳格な実験精神と、秘めた獰猛さが結実したISHII 映画の到達点たる2時間45分のインナートリップだ。
予告編は、「石井岳龍教授」の姿はもちろんのこと、「自分革命闘争ワーク」なる謎のテロップ、漫画イラスト、ガスマスクの集団などが矢継ぎ早に現れ、あらゆる映像技法を駆使した本編映像の一部を垣間見ることができる。まったく予測不能な展開に期待は膨らむばかりだ。
『自分革命映画闘争』は3月18日より先行公開、3月25日より劇場公開される。
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