【週末シネマリサーチ】前編
〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
◆『オオカミ少女』の初週動員は20万人が目安?
5月21日-22日のランキングは、公開5週目を迎えた『ズートピア』(ディズニー)が、週末土日動員37万5000人を記録しV3達成。これで3週連続で先週比100%を超える数字を出しており、累計でも350万人を突破。興行収入も週末には50億を突破するのは確実で、勢いはさらに増している。
是枝裕和監督最新作『海よりもまだ深く』(ギャガ)は全国244スクリーンで公開され、初週土日動員8万9000人で5位という結果だった。『海街diary』(ギャガ/東宝)や『そして父になる』(ギャガ)ほどの爆発力はなかったが、口コミの評判も良く、広く作品が浸透していきそうだ。
今週は、12年に公開されたファンタジー映画『スノーホワイト』(東宝東和)の続編『スノーホワイト 氷の王国』(東宝東和)や、人気少女コミックの実写映画化『オオカミ少女と黒王子』(ワーナー)などがスタンバイ。現在のランキングは、アニメーションから時代劇、社会派、しっとりした人間物語など幅広いジャンルの作品が顔を揃えるだけに、新作がどこまで食い込むか注目だ。
(※ランキングは初週土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
[今週の上位ランキング予想]
◎[2位予想]『オオカミ少女と黒王子』(ワーナー)
〇[3位予想]『スノーホワイト 氷の王国』(東宝東和)
▲ 該当作ナシ
△[9位予想]『エンド・オブ・キングダム』(ショウゲート)
△[10位予想]『ヒメアノ〜ル』(日活)
*『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(KADOKAWA)
(◎:大本命 〇:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)
———————————
◎【2位予想】『オオカミ少女と黒王子』
八田鮎子の人気コミックを、映画『ストロボ・エッジ』(15年/東宝)の廣木隆一監督が、二階堂ふみ、山崎賢人主演で実写映画化。恋愛経験がないのに、見栄を張って恋愛マスターのふりをする「オオカミ少女」と、ひょんなことから“嘘の彼”を演じることになったイケメン「黒王子」との恋愛模様を描く。
ワーナー配給の少女コミック実写作品といえば、本作と同じく山崎賢人が出演した『ヒロイン失格』が思い浮かぶ。全国268スクリーンで公開され、初週土日動員22万4000人を記録し2位というオープニング成績。最終的には20億円を超える大ヒットとなった。廣木監督作品も『ストロボ・エッジ』が、全国294スクリーンで公開され、初週土日動員28万6000人という高い数字を残している。
本作は約290館での上映。5月17日には、都内の女子校で「特別課外授業イベント」が行われ、女子生徒500人の前に、二階堂と山崎がサプライズで登場。泣き出す生徒が出るなど大いに盛り上がったことが、メディアを通じて報道された。高校生を中心に明確なプロモーション展開、同ジャンルの安定した過去の結果をみると、20万人という数字が大まかな目安か。(後編「伊勢志摩サミットが追い風に!?」へ続く…)
・【週末シネマリサーチ】後編/山崎賢人の恋愛映画に外れなし!?『オオカミ少女と黒王子』は『ズートピア』V4を阻止できるか?
【関連記事】
・【映画興収レポート】5月も東宝の戦略勝ち『ロクヨン』と『せか猫』で10代から50代までをわしづかみ
・『ズートピア』右肩上がりの成績で3週連続1位をキープし興収45億円
・ネオリベラリズムや極右勢力の台頭に警鐘! パルム・ドール受賞のケン・ローチ監督スピーチ
・Netflixと比べても映像品位の差は歴然! 待望の国内盤UHDブルーレイがついに発売
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
ダイアン・キートン主演『アーサーズ・ウイスキー』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.01.04 -
齊藤工のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『大きな家』
応募締め切り: 2024.12.27