【週末シネマリサーチ】前編
〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
◆前編好評の『64』後編はどこまで伸びるか!
6月3日-4日のランキングは、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(松竹)が全国307スクリーンで公開され、週末土日動員26万4270人を記録し首位発進。『ズートピア』(ディズニー)のV5を阻止した。その『ズートピア』も週末土日動員26万3766人と高い水準をキープ。まだまだ勢いは止まっていない。3位予想だった『デッドプール』(20世紀フォックス)は6月1日(水)から全国724スクリーンで公開され、初週土日動員24万8473人で3位。興収ベースでは『植物図鑑〜』、『ズートピア』を上回っており、日本でも好スタートを切ったと言っていいだろう。4位予想だった『高台家の人々』(東宝)は全国308スクリーンで公開され、初週土日動員7万5946人の5位。綾瀬はるか&東宝のタッグで「10万人を切ることはないだろう」と予想したが、やや物足りないスタートとなった。
今週は、上映巻数3ケタを確保した作品が『マネーモンスター』と『64-ロクヨン-後編』という展開。上位陣はなかなか強敵で、これらの作品がどこまでランキングに食い込んでくるか……検証してみたい。
(※ランキングは初週土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
[今週の上位ランキング予想]
◎[1位予想]『64-ロクヨン-後編』(東宝)
〇 該当作なし
▲[7位予想]『マネーモンスター』(ソニーピクチャーズ)
△[10位予想]『サブイボマスク』(東映)
☆『夏美のホタル』(イオンエンターテイメント)
☆『二ツ星の料理人』(KADOKAWA)
(◎:大本命 〇:対抗 ▲:一発あり △:穴で ☆:期待)
◎【1位予想】『64-ロクヨン-後編』
ベストセラー作家・横山秀夫の傑作小説「64(ロクヨン)」を映画化した2部作の後編。原作と異なるラストへ向けて物語が進む展開は見どころ十分だ。
前編は5月7日に全国319スクリーンで公開され、初週土日動員20万3703人という数字を出した。現在も公開中で、6月5日現在、累計動員116万人と大台突破、さらに数字を伸ばしそうだ。期間を空けず2部作が公開された作品の後編は、初週動員数を伸ばす傾向がある。『ちはやふる』(東宝)は14万6299人⇒19万3226人(前作比132%)、『ソロモンの偽証』(松竹)は9万1850人⇒12万4275人(前作比135%)という結果。
本作も前編同様の上映館数で公開。前編の口コミの評判も非常に高く、数字を落とすことは考えづらい。上記傾向から、前編から130%で26万人という数字がでる。ここまで出ればおのずとトップを取る可能性が高い。(後編「不倫・熱愛報道がどこまで数字につながるか!」に続く…)
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