エッセイスト・高山真の同名の自伝的小説を、『トイレのピエタ』などの松永大司監督が映画化した『エゴイスト』が公開。ムビコレでは、鈴木亮平のインタビューを掲載中だ。
『#映画エゴイスト』とタグをつけて感想をアップしてくれれば読みますんで
出演を決めた理由について、鈴木は「2つありまして、まず原作が素晴らしくて、愛かエゴかというテーマに興味を持ちました。もうひとつは、ゲイカップルの話でもあるので、ゲイの方の監修を入れて、性的マイノリティへの偏見や差別を助長するような描き方を極力避ける体制を作っていただけると信頼できたからです」と語る。
鈴木が演じたのは、14歳で母を失い、田舎町でゲイであることを隠して思春期を過ごした浩輔。役作りをするにあたって鈴木は、ヒアリングをたくさん行ったと話す。「原作者の高山さんは残念なことにお亡くなりになっているので、高山さんを知る方に話を聞いたり、雑誌編集者の方にも、そして、ゲイの方にもお話を聞かせていただき、性的マイノリティについて自分なりに勉強もしました」。
鈴木が特に思っていたことは、「ゲイの方たちが作品を見た時に違和感のあるものにはしたくない」ということ。リサーチしていく中で、自分の中にも拭いきれない偏見があることに気付き、ショックを受けることもあったという。
「例えば、これまでは後輩に『彼女いないの?』『結婚しないの?』って何気なく聞いていたんですよね。尋ねること自体がすべて悪いことだとは思わないですけど、果たして自分の中でその人が異性愛者じゃないという可能性を考えていたかというと、まったく念頭に置いてなかったんです」と話す鈴木。
劇中にも同じようなことを聞かれるシーンがあり、「自分が同性愛者でそれを隠しているなら、相手に毎回嘘をつかなきゃいけないんだ、これは生きづらいぞ」と体感したエピソードを語った。
共演の宮沢氷魚については、「俳優としての相性がいいと感じました」と鈴木。「嘘のないまっすぐなお芝居をされる方なので、僕もまっすぐぶつかっていけて、お芝居だけじゃなく、内面もまっすぐでピュアな方だと感じました」と印象を話し、さらに「世間のイメージと御本人のイメージに差異がない稀有な方だと思います」と続けた。
鈴木は来年配信予定の実写版『シティーハンター』で冴羽獠役に抜擢され、SNS上でも大いに盛り上がったが、原作ものを演じるのは「むちゃくちゃ難しいです」と正直な気持ちを吐露する。
「そのキャラクターを現実の人間としてキチンと存在させなくてはいけないですし、それでいてファンの方が『これが見たかった!』って思えるように完璧に再現するのはほとんど無理ゲーといってもいいレベル」と、その難しさを説明する鈴木。しかし、「完璧とはいかなくとも、大切なキャラクターをお預かりする以上は、原作を読み込んで、ファンの方、原作者、原作へのリスペクトと愛情を最大限に持って臨まなきゃいけないと思っています」と、ポリシーを持って演じていることを明かした。
最後には「見られた方はぜひ、SNSでつぶやいてください。とくに今回の作品は気になるので知りたいです。『#映画エゴイスト』とタグをつけて感想をアップしてくれれば、僕読みますんで。『エゴイスト』だけに“エゴサーチ”します(笑)」とアピールした鈴木。鈴木亮平のインタビュー全文はこちら!
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