騒動後は自殺を考えたことも告白
2021年に複数の女性から性的暴行やサディスティックな行為を訴えられ、出演予定作からの降板や事務所からも解雇され、俳優業を引退したも同然の状況にあるアーミー・ハマーが、デジタル・マガジン「Air Mail」でインタビューに応じ、騒動後に自殺を考えたこと、少年時代に性的暴行を受けていたことを語った。
・性的虐待で自粛中のアーミー・ハマーがホテルコンシェルジュに転職!?
2021年1月、ハマーは複数の女性にレイプやカニバリズム(人肉嗜食)願望を綴ったDMを送っていたことが告発され、出演が決まっていたジェニファー・ロペスとの共演作や配信ドラマシリーズ「ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男」を降板し、事務所や代理人からも見放された。
ハマーは前年7月に10年間結婚していた妻と破局を発表したが、告発された当時は妻と2人の子どもも一緒にケイマン諸島に滞在中だった。2021年2月には自殺願望に駆られ、「海に入って、できる限り遠くまで泳ぎました。そして、溺れるか、ボートに衝突するか、サメに喰われるかすればいいと思いました。しかし、まだ岸に子どもたちがいることに気がつきました。子どもたちのためにそんなことはできませんでした」
ハマーはその後、フロリダのリハビリ施設でセックスと薬物、アルコールの依存症の治療を受けた。かつて自身も薬物やアルコール依存で服役までしたロバート・ダウニー・Jr.の助言も受けて更生に取り組んでいるという。
彼は自分が傷つけた女性たちについて「彼女たちは20代半ばで、僕は30代でした。僕は当時、俳優として成功していました。彼女たちは僕といるだけでハッピーで、もしかしたら本心でイエスと言わないようなことにもイエスと言うかもしれません。それはパワーの不均衡です」と語り、女性たちを感情的に虐待したかと尋ねられると「100万パーセント」と答えた。
ハマーは幼少期のトラウマについて、13歳の時に若い聖職者から性的虐待を受けたことを明かした。「そのことによって、私の人生に自分のコントロール全く効かない形で性行為というものが入ってきました。あの状況で僕は無力で、為す術もありませんでした」「セクシュアリティというものが自分の意思とは関係なく、恐ろしい形で訪れたのです。以来、僕は性的な状況では自分が支配したいと思うようになりました」
虐待を受けたことについて、ハマーは既に故人となった年上の友人とゴッドマザーにだけ打ち明けたという。ゴッドマザーはこの件について「Air Mail」に事実と認めたという。
取材を受けたことについてハマーは「自分の過ちを認め、自分が最低の人間だったこと、自己中心的で、自分の気分を良くするために人を利用したことの責任を取るため」と語り、現在の自分について「より健康的で、幸せで、バランスの取れた人物になりました。かつてないほど子どもたちのそばにいることができるようになりました。自分の人生、回復したことや全てに本当に感謝しています。もう後戻りはしないし、この身に起きたことを繰り返そうとは思いません」と決意を表明している。
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