映画『エゴイスト』の海外向け記者会見に宮沢と松永大司監督が登壇
鈴木亮平主演、宮沢氷魚が共演し、『トイレのピエタ』(15年)、『ハナレイ・ベイ』(18年)の松永大司が監督を手がけた映画『エゴイスト』。本作の日本外国特派員協会記者会見が2月6日に開催され、宮沢、松永監督が登壇した。
14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。
惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への思いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。
原作は、様々なテーマを愛と毒のある切り口で、数々のコラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説
」。主人公・浩輔役には『孤狼の血 LEVEL2』(21年)の怪演で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの賞を受賞し、今最も勢いに乗る俳優である鈴木亮平、龍太役は『騙し絵の牙』(21年)、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』など話題作への出演が続く宮沢氷魚が演じる。
本作の日本外国特派員協会記者会見が2月6日に開催。出演の宮沢、松永監督が登壇し、海外メディアによる試写鑑賞後の質疑応答機式の会見を行った。宮沢はアメリカ・サンフランシスコ生まれ。幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、高校卒業後2年間カリフォルニア大学に留学経験ありのネイティブレベルの英語力を駆使して海外に向けた会見に臨んだ。
宮沢は英語を話すのは久しぶりとしつつ、冒頭から流暢な英語で自己紹介と挨拶。龍太役を引き受けた理由を聞かれると、2度オファーを受けたことを明かし、「再度お話をいただいたときに決め手となったのは15年来の友人との体験でした。彼はゲイで、知り合ってからずっと、心地よく過ごせる自分の居場所を探しているように感じました。この映画を作ることを通して、友人のためになるのではないか、そしてLGBTQ+コミュニティのためにもなるのではないかと考えました」と語った。
松永監督は『エゴイスト』というタイトルに関して、「一般的に『エゴイスト』と言う言葉はポジティブな意味では使われない。この映画で描かれている「エゴイスト」については、主人公の行動が悪いことなのか、良いことなのか、愛のあり方とはどういうことなのか、を問いたいなと思ってそのままつけました」とそこに込められた思いを明かした。
最後に司会者より宮沢に海外進出に関する質問。宮沢は「海外で活躍することは大きな夢の一つではあり、ハリウッドやアメリカだけでなく国外のどこかで活躍するために試行錯誤しています」と意欲を語った。
『エゴイスト』は2月10日より全国公開される。
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