直木賞作家・黒川博行の小説「後妻業」を原作に、数多くの社会派作品を手がけてきた名匠・鶴橋康夫が監督をつとめた『後妻業の女』。この映画の完成披露イベントが本作の舞台となった大阪で7月5日に行われ、主演の大竹しのぶをはじめ、豊川悦司、笑福亭鶴瓶、鶴橋監督と原作者の黒川が登壇した。
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本作は、65歳以上の1人暮らしが約600万人。65歳以上の男性の5人に1人、女性の2人に1人が独身という中、昨今の熟年婚活の倍増に目を付けて、金持ち男の後妻に入り財産を奪う<後妻業の女>をテーマにした作品。
この日の会見は道頓堀川を舟で航行しながらの水上会見で、金持ち男をだます主人公の小夜子を演じた大竹は「長い間映画の仕事をしていますが、このような会見は初めてでとても嬉しいです」と挨拶。共演した豊川や鶴瓶については「昔から共演しているので一緒にいて楽だし、楽しいし、芝居なのかわからないくらい自然でいることができました。逆に鶴瓶さんの方が『芝居している』という感じでした。鶴瓶さんとのベッドシーンでは、自然と拒否が出てしまいました(笑)」と話した。
その大竹扮する小夜子とともに老人をだます結婚相談所所長・柏木役を演じた豊川は「大竹さんは魅力の塊。恐ろしいくらいです。私が演じた柏木は根っからの悪人ではなく、悪党になりきれない可愛さもあります。小夜子を操っているようで、本当は操られているのかもしれません」と語った。
小夜子のターゲットとなる不動産王・舟山役の鶴瓶は「大竹しのぶさんとベッドシーンがあると聞き、本も読まずに出演をOKしました。大竹さんと濃厚な『からみ』があります」と報告。大竹から「からんでないです」と即座に否定される場面も。また、「大竹さんは関西弁が非常にうまく、違和感がなかったですけど、関西の人と付き合ったことがあるんじゃないですか?」と話しかけ、大竹が「記憶にありません(笑)」と答えると、「その関西の方には番組で一緒になった時に共演の報告をしました。彼は『そんな報告しなくていい』と言っていました」と大竹の元夫・明石家さんまとのやりとりを明かした。
さらにラブシーンについて「大竹さんとのベッドシーンは、実際には手も触れさせてもらえませんでした。監督から『若い頃からずっと可愛がってきた女優さんなんだから、触れないで!』と指示があったんです」と話し、「予告編で私の尻が使われていますが、奥さんには『お友だちと映画を見に行った時の予告で夫の尻を見る気持ちになってみぃや!』と怒られました」と語り笑いを誘っていた。
『後妻業の女』は8月27日より全国公開となる。
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