「映画を観て少しでも前向きになってくれたら」初主演作にかけた想いとは
朝比奈彩が初主演を務め、そのアクション女優ぶりをいかんなく発揮した映画『レッドシューズ』。女子ボクサーでありシングルマザーという難しい役どころへの想いを語ったインタビューを紹介する。
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本作は、シングルマザーのプロボクサーと最愛の娘との絆を描いたヒューマンドラマ。インタビューでは、『今際の国のアリス』にて驚異のアクションぶりを披露した注目女優・朝比奈彩が、初主演作となった本作への意気込みやボクシングに挑戦した感想を語った。
はじめに、ボクサーでありシングルマザーでもある役柄への想いを聞かれると「ボクシングはもちろん、子どもを産んで育てた経験もないので、正直戸惑いもあった」と答えた朝比奈。同世代の女性やシングルマザーに向けて力を与える作品にしたいという監督の話を聞き、「自分がその力になれるなら」と承諾したそうだ。
また、芸能界に入る前に産婦人科の助手をつとめていたことを明かした朝比奈。「2年間ぐらい働いていたので、そのと きに目にした母親と子どもにまつわるやり取りを思い出したり、自分の感じたことを大事にしながら、演じさせて いただきました」とも語った。
初めてのボクシングへの挑戦となった本作では、映画『ケイコ 目を澄ませて』にも出演したボクシングトレーナー、松浦慎一郎から指導を受けたそう。「ボクシングのベースを体に染み込ませるまでに時間がかかった」としながらも、「空手の達人を演じた『今際の国のアリス』で教えていただいたアクションの基礎を活かして取り組むことができたのは大きかった」と振り返った。
もともとキックボクシングをしていたそうで、「ボクシングも同じ格闘技ですし、そこまで大きな違いはない のではないかと思って始めたんです。でもいざやってみると、全く違う競技であることを、体を動かしながら身に染みて感じました。なので立ち方、頭の振り方、ステップの踏み方といった基礎練習をゼロから始めました。 逆にキックボクシングの癖が体についていたことで、対戦相手と対峙するとつい足が出てしまったりもしたので、 ボクシングのベースを体に染み込ませるまでに時間がかかりました」と明かした。さらに、「松浦慎一郎さんに『これならプロテストを受けたら受かるよ』と言ってもらえた」と喜び、「そこまでちゃんと仕上げてこられたということが、自分の中でも自信につながりました」と話した。
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また、市原隼人との共演について語る場面も。ボクシングトレーナー役を演じた市原を、一言で「熱い方」だと明かした朝比奈。ボクシングの経験があるという市原からはアドバイスをもらい、ミット打ちの練習にも付き合ってもらったそうだ。
親友を演じた佐々木希との共演については「真名美(朝比奈)が感情を出し尽くした後に、由佳(佐々木)と抱き合うくだりは、もともとト書きになかったんです。でも希ちゃんがあの瞬間に感じた感情のまま、抱き締めてくれた。そのおかげで、本当に由佳と真名美の関係性が見える素敵なシーンになったと思います」と振り返り、「あそこで『(子どもを)産まなきゃよかった』というセリフがあるんです。たとえ本心ではそう思っていなかったとしても、母親としてその言葉を口にせざるを得ないほど追い詰められた状態というのは、どういう心情なんだろうと。自分の感情がコップいっぱいに溢れそうになった瞬間に、どういうふうにその言葉を発するんだろうと、台本を読んでいてすごく感じたので、大事にしたいと思っていました。不器用ながらもずっと真っ直ぐに突き進もうとしてきた真名美が、初めて弱音を吐くシーンだったので、その姿をちゃんと見せてあげたいなという気持ちがありました」と続けた。
最後には、「闘って、つまづいたとしても、また闘って。人生はその繰り返しなので、真名美が何度も立ち上がる姿を見て、少しでも前向きになって、次の日にもう少し頑張ってみようかなと思ってもらえるように、届けられたらいいなと思います」とコメント。同世代の女性やシングルマザーだけでなく、多くの人に勇気を与えてくれる作品になっているだろう。
『レッドシューズ』は2月24日より公開中。
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