映画に融資するしくみを作り上げ、ハリウッドの映画作りを変えた伝説的なオランダ人銀行マン、フランズ・アフマンの姿を追ったドキュメンタリー映画『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』。この作品の銀行マン限定特別試写会が行われ、映画を見終えた銀行マンから、その内容を絶賛するコメントが寄せられた。
本作は、映画の配給権を完成前に販売するプリセールというシステムを作り上げ、1970年代半ばから90年代にかけ、アメリカの新興映画会社を中心に、多くの映画への融資を行った銀行マン・アフマンの波乱に満ちた半生を綴った作品だ。
彼が製作に関わった映画はロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイ共演の『コンドル』(75年)をはじめ、『キングコング』(76年)、『ランボー/怒りの脱出』(85年)、『プラトーン』(86年)、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(90年)など数知れず。タイトルを見ただけで、「あっ、これ見た!」「この作品もそうだったの」と驚く人も多いだろう。
映画は、ロッテルダムの銀行員に過ぎなかったアフマンが、イタリア出身の大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスの知己を得て、プリセールスというシステムを開発し、次々と新興映画会社に融資を行い傑作を生みだしていく様子が描かれている。
映画には写真にもあるように、ジェームズ・キャメロンをはじめ、ケヴィン・コスナー、ミッキー・ローク、オリヴァー・ストーンなど、ハリウッドを代表するスターや監督、プロデューサーらが多数姿を見せる。
そんな本作を絶賛したのが、前述のようにこの映画を見た銀行マンたち。「融資は相手をよく知り信頼するという昔ながらの銀行マンのスタイルに共感」、「情熱と勇気、理解ある協力者がいてとても幸せな、うらやましい人生だと思った」、「フィルムファイナンスは日本でも検討されているが、なかなか難しいのがこれまでの事例。今後、進むとよいと思います」などとコメントを寄せている。
さらに、実は俳優になる前は銀行マンだったという竹内力も「誰もやっていないことに挑戦した結果、フランズ・アフマンは映画業界をひっくり返した。人と同じことをやっても何も生まれない。改めてそう思う」とコメント。アフマンの生き方に感銘を受けたようだ。
『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』は7月16日よりヒューマントラストシネマ渋谷にてレイトショー公開となるほか、全国順次公開となる。
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