前編/米大統領選!トム・ハンクスからクロエ・モレッツまで、セレブたちが支持するのは誰?
◆ジョニデは特殊メイクでトランプ茶化す!
日本も参議院選挙、都知事選挙と賑やかだが、アメリカは今年、4年に1度の大統領選挙の年。11月の投票を前に、7月18日から21日には共和党党大会、25日から28日には民主党党大会が開催される。セレブたちもSNSを介して、あるいは支持候補のキャンペーンに積極的に協力したり、自らの政治観や意見を表明している。
リベラルな指向が強いハリウッドに多いのはやはり民主党支持派。一般層では若者を中心にバーニー・サンダースの人気が高かったが、セレブたちは当初から、ほぼヒラリー・クリントン支持で固まっていた。
スティーヴン・スピルバーグは政治資金管理団体に100万ドルを寄付、ロバート・デ・ニーロやトム・ハンクスも支持を表明し、モーガン・フリーマンはヒラリーの選挙CMのナレーターも務めている。ジョージ・クルーニーはイギリスの「ガーディアン」紙で、共和党候補の指名確実なドナルド・トランプについて「オポチュニスト」「外国人嫌いのファシスト」と一刀両断、5月のカンヌ国際映画祭でも「トランプ氏は大統領にならない。あり得ない」と断言した。
トランプは当初は泡沫候補と見なされていたが、全米を回るキャンペーン活動で瞬く間に支持を得ていった。今年2月頃には共和党候補の指名獲得も現実を帯び始め、ジョニー・デップはコメディ・サイト「Funny or Die」でトランプの半生を茶化した自伝パロディ動画に主演、お得意の特殊メイクで本人になりきった怪演を見せた。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモンも資金調達パーティに出席したり、寄付を行っている。
女性セレブたちはSNSでヒラリー支持を表明。レディー・ガガやリース・ウィザースプーン、アン・ハサウェイをはじめ、人気モデル、ケンダル・ジェンナーは背中に「ヒラリー」「18=投票」などと刺繍したGジャンを着た後ろ姿をインスタグラムにアップ、フォロワー6,120万の彼女の影響力は大きそうだ。彼女の異父姉、キム・カーダシアンも「ヒラリーを大統領に(#HillaryForPresident)」のハッシュタグをつけて応援。19歳のクロエ・グレース・モレッツはクリントンの遊説に参加し、同世代の若者たちに投票を呼びかけるなど積極的に行動している。ケイティ・ペリーやクリスティーナ・アギレラらは選挙集会や資金調達パーティで歌声も披露し、応援している。
ジェニファー・ローレンスは「もしドナルド・トランプが米大統領になったら、この世の終りよ。共和党支持者として育てられたけど、女性の基本的な権利をサポートしない政党を支持することなんてできない」とコメント。ベン・スティラーはトランプについて「『裸の銃を持つ男』のような映画に出てくる悪役みたいだ。まともに相手をする気になれない。でも、そうする人もいるんだ」と呆れている。(後編「移民のシュワルツェネッガーはトランプに反感?」に続く…)
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