先週7月21日に日本での公開と邦題が発表されたばかりの映画『ザ・ウッズ』が、超低予算で製作されながら世界中で大ヒットした1999年の“あの恐怖映画”の続編であることがわかった。
・『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を大ヒットに導いたクロックワークス元代表・酒匂暢彦氏が打つ次の一手!
同作は、『サプライズ』『ザ・ゲスト』などのサスペンススリラーで注目され、世界最大規模の動画配信サービス「Netflix」が実写映画化するハリウッド版『デスノート(Death Note)』の監督にも抜てきされたアダム・ウィンガードがメガホンをとり、長年のパートナーであるサイモン・バレットが脚本を手掛けた最新スリラー。9月16日に全米2000館規模で公開されることが決まっている。
この映画が世界初のプレミア上映されたのが、アメリカ・サンディエゴで開催された世界最大級のポップカルチャーイベント、コミコン・インターナショナルでのこと。キャストとメインクルー以外にはニセの脚本を渡すなど、厳重な情報統制が敷かれていた本作。しかしこのコミコンで、現地時間7月22日に行われた上映では、驚くべき情報が明らかにされた。なんと、映画のタイトル(原題)が『THE WOODS』ではなく『BLAIR WITCH』に変わったというのだ!
1999年に6万ドル(当時のレートで約615万円)という超低予算で製作されながら、全世界興収2億4800万ドル(約255億円!)というメガヒットを記録した『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は、臨場感のある恐怖映像を実現したPOV(主観ショット)によるモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)という手法で、世界的ブームを巻き起こした作品。
映画学科に所属する3人の大学生ヘザー、ジョシュ、マイクが、その土地に今なお残る伝説の魔女“ブレア・ウィッチ”をテーマにしたドキュメンタリー映画製作のため、メリーランド州ブラック・ヒルズの森に分け入った。だが3人はそのまま消息を絶ち、1年後、彼らが撮影したものと思われるフィルムとビデオが森の中で発見されたというストーリー。
本作『BLAIR WITCH』は事件の15年後、ヘザーの弟がyoutubeで姉らしき人物が映った映像を見つけるところから幕を開ける。そして友人を誘い訪れた“あの森”で、自分たち以外の“何か”が潜んでいることに気付くというもの。
今回明かされた新情報に、日本の配給会社も「『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編らしいとは聞いていたが、まさかタイトルまでとは……」と衝撃を受けているという。2000年に続編が作られてはいるが、当時オリジナルの監督らはその出来に全く満足していなかった。今回の続編はどうやら1999年のオリジナル版の正当なる続編ということになるらしい。
これを受け、配給会社は、原題の変更に伴い、邦題を『ブレア・ウィッチ』に変更することを決断。公式サイトのURLも変更した(http://www.blair-witch.jp/)。『ブレア・ウィッチ』は12月1日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国公開となる。
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