(…前編「BL色濃厚な少女漫画を生田斗真×岡田将生で映画化!」より続く)
【元ネタ比較】『秘密 THE TOP SECRET』中編
キラッキラの美青年を3次元化できるか!?
清水玲子原作による伝説的なロングセラー少女漫画「秘密 THE TOP SECRET」が実写映画化された。死んだ人の脳に残された記憶を映像化することによって事件の謎を解明する“MRI捜査”。そんな死人の脳のなかの秘密に触れる“MRI捜査”にあたる警察庁のエリート集団・通称“第九”の奮闘を描く。
少女漫画ながら、かなりガチな警察モノのSFサスペンスだ。しかも、猟奇的な事件が多く、脳内記憶は幻視的なイメージもあるから、グロテスクだったりオカルト的な表現もしばしばだが、オカルトなどは昔から少女漫画の定番でもあるから相性が悪いわけじゃない。
ただ、そんな内容ながら、第九の薪と青木、薪の亡き親友の鈴木が見せる男たちの絆からはBL臭が香り立ち、腐女子たちは食いついて萌えまくって、そっち方面でも人気の高い作品だ。絵柄はキラキラBL路線でキレイで流麗、キャラクターもキラッキラ。
第九を発足した室長の薪はタレ目で華奢で小柄な男で、30代だけど高校生に見えるような童顔で、女性に間違われるほどの美貌の持ち主という設定。そのうえ、仕事はキレッキレにできるが、ヒステリックなところもあってすぐに失神してしまうクセがあるという、面倒なお姫様タイプ。
こんなキャラクター、2次元だから成立するのであって3次元じゃ無理でしょ〜。腐女子はキャラクターへの愛が強いから、実写映画化が発表された時点でネットでは拒絶反応のオタケビが…。(後編「サスペンスに軸足を置いてしまった大友監督」へ続く…)
『秘密 THE TOP SECRET』は8月6日より全国公開される。
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