なぜ日本ではアニメばかりが強いのか? 上位20作品のうち半分がアニメ!/後編

#興行トレンド

今夏、アメリカでもNo.1ヒットとなったディズニー・ピクサーの『ファインディング・ドリー』
(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
今夏、アメリカでもNo.1ヒットとなったディズニー・ピクサーの『ファインディング・ドリー』
(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

(…前編「映画にも安心求めるブランド信仰!」より続く)

【映画興収レポート】なぜアニメばかりが強いのか?/後編

一方、アメリカでは…

一方、アメリカではアニメ映画が強いわけではない。昨年の年間興行ランキングTOP20を見ると

4位『インサイド・ヘッド』
6位『ミニオンズ』
15位『ホーム』
16位『ホテル・トランシルベニア2』
18位『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救WOO!』

邦画TOP20では10本がアニメだったが、アメリカでは5本。CGプロダクションが製作したオリジナルアニメが4本(『インサイド・ヘッド』がピクサー、『ミニオンズ』がイルミネーション、『ホーム』がドリームワークス・アニメーション、『ホテル・トランシルベニア2』がソニーピクチャーズ・アニメーション)、テレビアニメの映画版が1本(『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救WOO!』)だ。日本と異なりテレビアニメの映画版が少ない。この違いが日米でのアニメ人気を分けているようだ。(文:相良智弘/フリーライター)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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