彼氏よりもペット!? その愛くるしさは恋愛よりも上…かも
【独女のお勧め】
テーマ:夏の終わりに見たくなる恋愛映画5選(後編)
●独女の心を震わせる愛の形とは?
性差を超えた究極の愛!
『リリーのすべて』
ここからは少し変わった愛の形もご紹介したいと思いますが、まず1本目は今年2月に行われた第88回アカデミー賞でも大きな話題となった『リリーのすべて』。世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人画家とその妻を描いた衝撃の実話です。
「自分らしく生きるために女性になりたい」という気持ちを止められない夫と、愛するがゆえにどんな姿になっても支え続ける妻がみせるのは、まさに究極の愛の形。女性にとっては、「もし自分だったら?」と思うだけで、胸が締めつけられるはず。
それでも、本当の自分に気づくことができるのは、本当の愛がそこにあるからこそという思いも込み上げてきます。「事実は小説よりも奇なり」という言葉のように、人の一生というのは、何よりもドラマチックなものです。
彼氏よりもペットが欲しくなる!?
『ペット』
つい忘れてしまいがちですが、愛を感じるのは、人間だけではありません! 動物たちにだって、さまざまなLOVEの気持ちがあることを考えたことはありますか? そこには、飼い主との愛情やペット同士の恋愛なども存在しているのです。そんな普段見ることのできない動物たちの知られざる姿を存分に味わうことができるのが、現在大ヒット中の『ペット』。
動物たちのかわいらしく、ときにたくましい姿には、悶絶間違いなし! いつの時代も、「動物と子どもにはかなわない」といわれていますが、色んな意味でたくさんの胸キュンを味わえる本作を観たら、彼氏よりもペットが欲しくなるかも!?
『P.S. アイラヴユー』
最後は、ヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラーが夫婦役を演じたことでも話題となった『P.S. アイラヴユー』。突然亡くなった最愛の夫から次々と届く消印のない手紙によって、新たな人生を少しずつ歩き出していくヒロインに、涙で前が見えなくなってしまう人も続出。
たとえ姿は見えなくても、愛する人の想いは消えることなく、残された人たちの心に生き続けるもの。そして、当たり前になってしまいがちですが、「そばにいる家族や友人たちからの愛に包まれて人は生きているのだ」と改めて自分の周りを振り返ることができるはず。秋に舞う木の葉のように、少しずつ心のなかを温めてくれる1本です。
以上、夏の終わりに見たくなるドラマチックな恋愛映画5選をご紹介しました。夏の名残を最後まで思う存分楽しみつつ、心の栄養が足りなくなったら映画で補給してみては? きっとステキな秋を迎えられるはずです。(文:志村昌美/ライター)
志村昌美(しむら・まさみ)
映画宣伝マンとして洋画や邦画の宣伝に携わったのち、ライターに転向し、現在は映画紹介やインタビューなどを中心に執筆。イタリアとイギリスへの留学経験を経て、日・英・伊・仏のマルチリンガルを目指すべく日々精進中。ハリウッドの大作よりも、ヨーロッパ系の小規模な作品の方が気になりがち。
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