脚本家である伊藤ちひろが、自身の小説を自ら監督を務め映画化した『ひとりぼっちじゃない』が公開。ムビコレでは、井口理と馬場ふみかのインタビューを掲載中だ。
馬場ふみか、井口理の印象は「すごく愛がある人」
人とのコミュニケーションが苦手な歯科医師・ススメが、マッサージ店を営むつかみどころがない女性・宮子に恋をしたことから、少しずつ自身と向き合い変化していく姿を描く本作。本作でススメ役を演じたのが、ロックバンドKing Gnuの井口。ススメが恋する宮子に扮するのが馬場だ。
・[動画]井口理(King Gnu)、馬場ふみかに純愛か?狂気か?恋の果てにあるものは…/映画『ひとりぼっちじゃない』予告編
オファーされた経緯を「確か行定勲監督の忘年会で、伊藤監督とご一緒した時、その場では話さなかったのですが、僕の居方みたいなものを見て『ススメできるんじゃないか』って思ったみたいで」と語る井口。その後すぐに原作を読み「自分と遠からず近からずな感じが面白そうだなと思いました」という印象を受けたという。
一方馬場は、「私は最初オーディションみたいな感じで呼ばれて、『こんな役があるんですけれど、ちょっと読んでみますか』みたいな感じで台本を渡されて。その時はセリフを読んで帰ったのですが、その日の夕方に電話で『お願いします』って言われたんです」と、スピーディーに出演が決まったことを明かした。
本作が初共演となった2人。井口は馬場について、「宮子って普段は0.5倍速みたいにゆったりした話し方なのですが、監督のディレクションで一気に早口になる場面があって、急にギアが入るんですよね」と、その“対応力”を絶賛する。また、技術面でも参考になることがあったと語った。
馬場は、ミュージシャンとしての姿の井口も、俳優としての井口の姿も見たことがあったと言うが、「いざ現場に入ると、とんでもない集中力で役と向き合っているのでびっくりしました」と驚いたという。
さらに、「井口さんはすごく愛がある人。お互い大変なシーンが別々にあったのですが、私がかなりきつかった撮影のあとに『お疲れ、良かったね』って激励してくださるんですよ。優しさに包まれていました」と撮影現場でのエピソードも明かした。
ススメは宮子に出会って自分がどんな人間であるか理解していくが、実際にそのような経験は?と聞かれると「お付き合いする人によって『俺ってこんな人間だったんだ』って気づくことは多いです」と井口。
続けて「大学時代に付き合っていた彼女が、炊飯器の保温をずっと切り忘れていたことがあったのですが、そのときなぜかすごく怒ってしまって。自分でもなぜだろうと思うぐらいで、後にも先にもそんなことないんですけれど『あ、俺ってこんなところがあるんだ』って気づいた瞬間でしたね」と、過去の恋愛での具体的なエピソードを交えて話すと、馬場も「まあ人から影響を受けて、新たな自分を発見することはありますよね」と同意した。
インタビューでは、井口が表現の幅を広げる上で心がけていることや、2人の好意を持った相手に対する考え方についても語っている。井口理と馬場ふみかのインタビュー全文はこちら!
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