横浜流星主演『ヴィレッジ』始まりは故・河村光庸Pからのヘルプコール? 監督がスタート秘話明かす

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ヴィレッジ
(C)2023「ヴィレッジ」製作委員会

横浜流星主演、藤井道人が監督を務め、スターサンズの河村光庸プロデュースで贈る『ヴィレッジ』より、本作のスタート秘話とオフショット画像を紹介する。

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横浜流星、藤井監督、河村Pの貴重なオフショットが公開

本作は、夜霧が幻想的なとある「村」を舞台に、どこにも居場所を見つけられずに生きてきた青年・優が、唯一の希望を見出していく“光”と、同調圧力、格差社会、若者の貧困、社会構造の歪みといった現代日本が抱える“闇”をあぶり出したサスペンス・エンタテインメント。

主人公の優を演じるのは、人気・実力を兼ね備え、出演作が相次ぐ横浜流星。若手時代から互いに切磋琢磨してきた藤井監督との6度目のタッグとなる本作で満を持して長編の主演を務めた。さらに黒木華、古田新太、中村獅童をはじめとした豪華出演陣との共演で“今までに見たことのない横浜流星”として新境地を魅せている。

本作のプロデュースを務めたのは、20226月に惜しくも世を去ったスターサンズ代表の河村光庸。彼は、2008年に映画会社スターサンズを設立して以降、社会性と娯楽性を併せ持った独自の企画力で、世に一石を投じる作品群を送り出してきた。

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その河村プロデューサーが、最期に映画づくりの遺伝子を託した一人が、自らが『新聞記者』(19年)の監督に抜擢し日本映画界の寵児となった、藤井道人監督だ。河村プロデューサーがクランクアップを見届けた最後の作品である本作。その始まりは、河村プロデューサーから藤井監督ヘのヘルプコールだったそう。

河村プロデューサーが藤井監督を呼ぶのは企画が行き詰まってピンチに陥ったとき。『新聞記者』も『ヤクザと家族 The Family』(21年)のときもそうで、河村プロデューサーにとってはまさに最強の助っ人であり、藤井監督もまた、それをチャンスに変えて自分の力に還元してきた。

藤井監督は「河村さんは感覚的なところも多いので、脚本づくりは常に難航するんですけど、そのたびに『頼むよ〜俺はもう先が長くないんだから〜』という技を使ってきて。その言い方はずるいよと思いながらも、わかりましたと(笑)。今回も河村さんがやりたいことをヒアリングしながら脚本に落とし込んでいきました」と企画のスタート秘話を明かしている。

本作の撮影現場には河村プロデューサーも精力的に顔を出しており、藤井監督、主演の横浜流星らと笑顔で写真に収まる貴重なオフショット画像も到着した。河村プロデューサーは、本作の撮影終了を見届けた後、本編の完成を見ることなく2022611日にこの世を去った。

彼の意志と遺伝子を受け継いできた藤井監督、制作チーム、キャスト陣、全ての思いが託された本作はスクリーンを通し、見る者の心に一体何を語りかけてくるのか——。ぜひ、劇場で確かめたい。

『ヴィレッジ』は421日より全国公開。