有村架純が元風俗嬢役で新境地を開く『ちひろさん』がNetflix TOP10で2週連続第1位!

#Netflix TOP10#コラム#ちひろさん#今泉力哉#安田弘之#有村架純

『ちひろさん』
Netflix映画『ちひろさん』全世界配信中&劇場公開中
『ちひろさん』
『ちひろさん』

熱狂的支持を集める安田弘之の人気コミックを映画化!

【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、視聴時間で人気作品をランキングする「Netfli TOP10」。今回「ムビコレ」がピックアップするのは、Netflixプレゼンツ『ちひろさん』。今泉力哉監督が安田弘之による人気コミックを原作に、有村架純主演で映画化した。本作は2月23日(木・祝)から配信が開始され、日本(映画)で2週連続第1位に。なお本作は一部劇場(全国)でも公開中だ。

有村架純、20代は「あっという間だった。ものすごいスピードでいろんな景色を見ることができた」

海辺の小さなお弁当屋さん「のこのこ弁当」で働くちひろさんは、元風俗嬢。自身の経歴を隠すことなく、今日もひょうひょうと働いている。ちょっと口が悪くておせっかい焼きな彼女は、無口なホームレスのおじさんと一緒にお弁当を食べ、完璧な家族を演じることに疲れた女子高生に声をかけ、シングルマザーの帰りを待つ小学生の過剰ないたずらを厳しくいさめる。そんな自分なりのペースで毎日を送っている彼女と関わりを持った人々は、ほんの少しだけ生き方を変えていく。

今泉力哉監督のもと有村架純がパブリックイメージを覆す演技

本作は、「ショムニ」などを手がけた漫画家・安田弘之による人気コミックを実写化したヒューマンドラマだ。誰とも分け隔てなくフランクに接し、自分の気持ちのままに自由に生きるちひろさん。上手く生きることができない人々と同じ目線で語り、優しい言葉をかけながらもベタベタとした付き合いはしない彼女のそっけない態度が、逆に心地よい関係を生み出している。その一方で、少し風変りな彼女が“孤独を求める者”であることも示唆され、源氏名である“ちひろさん”に潜むバックグランドに興味がかきたてられる。地元の人にも受け入れられ、自分の居場所を得た彼女が最後に選んだ道とは? “恋愛映画の旗手”として知られる『愛なのに』の今泉力哉監督が描く、繊細な人間模様に注目してほしい。

『ちひろさん』

『ちひろさん』
(C)2023 Asmik Ace, Inc. (C)安田弘之(秋田書店)2014

今回、複雑なモチベーションの持ち主である“ちひろさん”を体現したのは、近年、その演技力が高く評価されている清純派女優の有村架純。昨年公開された『月の満ち欠け』でも謎めいた女性を体当たりで演じているが、本作ではパブリックイメージを覆す新境地に挑んでいる。有村は“ちひろさん”の人柄に惹かれながらも「だいぶ自分とかけ離れているキャラクターなので、そのギャップをどう埋めるかが課題」と語っていたが、今回、親しみがわく明るい性格ながら心の闇も感じさせる難しいキャラクターに血肉を与えた。

グローバル(映画/英語)でも2週連続ランクイン、第3位をキープ!

2月23日(木・祝)から配信がスタートした『ちひろさん』は、配信初週の集計(2月20日~2月26日)で視聴534万時間を記録し、日本(映画)で第1位、グローバル(映画/非英語)でも第3位にランクインする好成績でスタート。第2週目となる今回の集計(2月27日~3月5日)でも、視聴611万時間で日本&グローバルともに前週と同様の順位をキープしている。(文:足立美由紀/ライター)

【Netflix日本Top10(映画)/2月27日~3月5日】
1位『ちひろさん』
2位『モエカレはオレンジ色』
3位『ハニーレモンソーダ』
4位『エルヴィス』
5位『ザ・ロストシティ』
6位『屋根裏のアーネスト』
7位『イコライザー2』
8位『ハリー・ポッターと賢者の石』
9位『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
10位『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

[動画]有村架純は“ちひろさん”そのもの。佐久間由衣ら共演者を惹きつけてやまない吸引力とは/映画『ちひろさん』インタビュー