「鈴木亮平さんという素晴らしい主演の俳優がいたからこそ」
主演に鈴木亮平、共演に宮沢氷魚を迎え、独りよがりな愛の献身を描いた映画『エゴイスト』。香港で開催された第16回アジア・フィルム・アワードにて、本作に出演した宮沢が助演男優賞を受賞した。
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原作は、様々なテーマを愛と毒のある切り口で、数々のコラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説。主人公・浩輔役には『孤狼の血 LEVEL2』(21年)の怪演で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの賞を受賞し、今最も勢いに乗る俳優・鈴木亮平、龍太役は『騙し絵の牙』(21年)、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』など話題作への出演が続く宮沢氷魚。さらに浩輔の父親役に柄本明、龍太の母親役に阿川佐和子を迎える。
監督を手掛けるのは、『トイレのピエタ』(15年)、『ハナレイ・ベイ』(18年)の松永大司。
3月12日、アジア全域版アカデミー賞・第16回アジア・フィルム・アワード(AFA)の授賞式が、香港にて開催された。鈴木と宮沢は、錚々たる顔ぶれとともに授賞式に参加し、衣装デザイナー部門ではプレゼンターを担当、緊張しながらも英語で完璧に務め上げた。
同アワードでは、『エゴイスト』の宮沢が助演男優賞を受賞した。日本映画としては、2020年に加瀬亮が『旅のおわり世界のはじまり』(19年)で受賞して以来の快挙となる。
宮沢は「この舞台に立ててそしてこの賞を受賞できて光栄です。これ以上幸せなことはありません。この映画を愛し手を差し伸べてくださった皆さんと監督の松永大司、主演の鈴木亮平に感謝したいです」と流暢に英語で挨拶。涙ぐむ鈴木と松永監督を会場で紹介した。
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また、「この映画が映画という枠のみでなく、人々に対して新しい形の生活や人々をどのように認識し、支え合うのかについて多くの可能性を開けることができるものだと信じています。私はこの映画が世界を旅して多くの人に届き、また戻ってくるのを楽しみにしています」と語った。
レッドカーペットでは、鈴木と宮沢に大きな歓声が飛び、現地における2人の人気を感じさせた。舞台裏では、日本作品の『ドライブ・マイ・カー』(21年)チームとも笑顔で交流し、他の出席者とも英語で交流するなど、とても和やかな映画祭となった。
授賞式の後、宮沢は「助演男優賞を受賞することができて本当に光栄ですし、1人では受賞できなかったと思います。鈴木亮平さんという素晴らしい主演の俳優がいたからこそ、チームエゴイストみんなで取れた賞だと思っております」とコメントした。
『エゴイスト』は公開中。
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