東宝とワーナー・ブラザースが初めてタッグを組んだ「超大型邦画企画発表」イベントが9月28日にザ・リッツ・カールトン東京で行われ、2017年に生誕から30年を迎える人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」が『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』として実写映画化されることが発表された。
・[動画]この記事の動画/『ジョジョの奇妙な冒険』製作発表会見
「ジョジョの奇妙な冒険」はシリーズ117巻で累計売上9000万部を記録し、文化庁主催の日本のメディア芸術100選マンガ部門で第2位にランキングされた人気コミック。ルーブル美術館で作品が展示され、グッチとのコラボレーションが話題となるなど、海外でも高評価されている。
内容は、19世紀末のイギリスを舞台にした第1部から始まる“ジョジョ”と呼ばれる“ジョースター家”の代々の戦いを描いた大河ストーリー。その中から、今回映画化されるのは第4部『ダイヤモンドは砕けない』だ。
この日の会見では役名とキャストが発表され、山崎賢人(東方仗助)、神木隆之介(広瀬康一)、小松菜奈(山岸由花子)、岡田将生(虹村形兆)、真剣佑(虹村億泰)、山田孝之(片桐安十郎)、伊勢谷友介(空条承太郎)、三池崇史監督らが登壇した。会見には欠席となったものの、MCより観月ありさ(東方朋子)、國村隼(東方良平役)の出演も発表された。
山崎は、30年を迎える人気作の映画化に挑む今の心境を聞かれ「30年という自分の生きてきた時間より長く愛され続けている作品を実写化するということで…、とにかく頑張るしかないなと思っています。豪華なキャストのみなさんと三池監督とこれからスペインで撮影です。不安がたくさんある分、楽しみで仕方がないです。頑張っていきます」と回答。
また、演じるにあたっての準備を尋ねられると「まず、体格の良い東方仗助に近づけるべく、筋トレをしています。あと、東方仗助は髪型をけなされると、ものすごくキレてしまうので」と言いかけると、他の登壇陣から「髪型ヘンだよ!」という突っ込みが。山崎はそちらに睨みをきかせたものの、一転「ここでは、まだ」と笑顔に戻った。
神木は役作りについて「キャラクターの中では唯一ケンカ慣れしていない平和なキャラクターという印象があるのですが、康一の中に、人一倍大きな勇気と根性があるので、普段の立ち振る舞いの中で優しそうな雰囲気と、いざというときの勇気の大きさというギャップをどう演じることができるのだろう? どのように作っていこうかと考えています」とコメント。
同じく役作りについて聞かれた小松は「私は髪の毛を伸ばしています」と照れ笑い。MCから「そうですよね、髪の毛、重要ですものね」とフォローされると、「ワカメをいっぱい食べています」と続け、再度笑いを誘った。
最初の挨拶で「僕自身『ジョジョ』のファンなので虹村形兆を一生懸命やらせていただこうと思います」と話していた岡田は、「今回悪役として初めてやらせていくので、冷酷な部分はもちろんあるのですが、信念のあるキャラクターなので、このお2人(と山崎、神木を示しながら)と戦えるように、今、精神を整えています」と話し、その弟を演じる真剣佑は「(自身が演じる)虹村億泰という役は、兄の形兆を本当に愛している役なので、僕も岡田さんを撮影が始まる前に愛していると言えるような関係になっていたいと思います」と話した。
「『ジョジョ』なのでいつもより気合を入れてやろうと思います(笑)」と冒頭で話していた山田は、「僕は変わらず、こういった役なので、毎晩毎晩、夜道を歩くときはすれ違う人を狙う(笑)。一応、僕も大きな組織に属しているので手は出しませんけど、精神的な部分で狙います(笑)」とコメント。
「僕自身中学校、高校時代に読みあさっていた作品の1つです。特にこのキャラクターのセリフ『オラオラ』をマネしていたくらいなので、山田君に負けないように頑張ります」と話していた伊勢谷は、「山田君の後はどうしたら…(笑)。僕の役は前シリーズで、スピードとパワーも最強で、時間も止められるような役。(その力が)本当に備わるようになればいいな」と語った。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は2017年夏に全国公開となる。
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