『ジャスティス・リーグ』の再撮影は「人生最悪の経験」…ベン・アフレック、DC映画への複雑な思い吐露

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ハリウッド・リポーターより
ハリウッド・リポーターより

バットマンの映画を監督予定も「もう2度とこんなことをしたくない」

ベン・アフレックがアメリカの業界誌「The Hollywood Reporter」のインタビューで、DC映画『ジャスティス・リーグ』の再撮影について「人生最悪の経験だった」と振り返った。

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降板したザック・スナイダー監督の後を受けたジョス・ウェドン監督による再撮影について、アフレックは「やってはいけないことである理由についてセミナーで教えることができるくらいだ」と評する。

「クソみたいな経験だらけの仕事の中でも最悪な経験だった。心が折れた。誰か(ジョス・ウェドン)がやってきて、『君を助けてやるよ。60日間撮影して、君の持っているもの(脚本)を全部書き直す。秘密があるんだ』と言った。でも、それは秘密なんかじゃなかった。あれは辛かった。僕は浴びるほど酒を飲むようになった。ロンドンでホテルに戻ると、そうするか窓から飛び降りるか、どちらかしかなかった。これは自分の望む人生ではないと思った。子どもたちもいない。惨めだ、と思った」と語った。

本来は脚本や主演も兼ねたバットマンの映画を監督するつもりだったが、『ジャスティス・リーグ』の経験で「やめたくなった。もう2度とこんなことをしたくない。僕には向いていない」と言う。

「ラバースーツを着て、コンピューターの画面に向かって『この核廃棄物が漏れたら、私たちは…』というような仕事よりも、もっと面白いことをしたいと思うようになった。それはそれでいい。見下すわけでも、貶すわけでもないが、クリエイティブな面で満足できなくなった」、「限りある自分の人生をこれ以上無駄にしたくないと思った」。

ジェームズ・ガンによる新体制が始まったDC映画だが、ガンについて「いい人だし、素晴らしい仕事をするに違いない。ただ、彼らのようなやり方で監督はやりたくない。そういうことには興味がない」とも語った。

共に映画界を志し、10代の頃から続くマット・デイモンとの40年以上に及ぶ友情と仕事のパートナーシップの秘訣は「僕が彼を信頼し、愛していること、そして誠実な人だと知っているから」と言う。

共同脚本でデイモンが主演した『グッド・ウィル・ハンティング』でアカデミー脚本賞を受賞した2人はリドリー・スコット監督の『最後の決闘裁判』(21年)でもニコール・ホロフセナーと3人で共同脚本を手がけ、共に映画に出演もしたのをきっかけに製作会社「アーティスツ・エクイティ」を立ち上げ、アフレック監督・出演、デイモン主演の『AIR/エア』を製作した。

製作会社の経営に携わることで、俳優業で世界各地を転々とすることがなくなり、現在10代になる3人の子どもたちと過ごす時間が増えたという。

11歳、14歳、17歳の3人の子どもがいて、3つの学校でそれぞれの活動があり、それ(子どもたちのフォローをすること)自体が完全なフルタイムの仕事だとわかった」。

ジェニファー・ロペスと再婚し、SNSを通してプライベートの様子も世間に公開されているが、「妻はその道の天才だ。彼女以上にインスタグラムを理解している人はいないだろう」と言う。一緒に出席したグラミー賞授賞式で、「つまらなそうにしていた」とネットで話題になったが、「楽しんでいた」と言いつつ、「まあ妻の仕事のイベントだからね」と正直な一言も出た。

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