『エゴイスト』で注目を集める宮沢氷魚の主演最新作『はざまに生きる、春』より、恋のもどかしさを映した場面写真を紹介する。
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発達障害を持つ画家と出版社に勤務する女性の恋模様を描く
出版社で雑誌編集者として働く小向春は、仕事も恋もうまくいかない日々を送っていた。ある日、春は取材で、「青い絵しか描かない」ことで有名な画家・屋内透と出会う。思ったことをストレートに口にし、感情を隠すことなく嘘がつけない屋内に、戸惑いながらも惹かれていく春。屋内が持つその純粋さは「発達障害」の特性でもあった。
ただ、人の顔色をみて、ずっと空気ばかり読んできた春にとって、そんな屋内の姿がとても新鮮で魅力的に映るのであった。周囲が心配する中、恋人に怪しまれながらも、屋内にどんどん気持ちが傾いていく春だったが、「誰かの気持ちを汲み取る」ということができない屋内にふりまわされ、思い悩む。さまざまな“はざま”で揺れる春は、初めて自分の心に正直に決断する——。
本作は現在出版社で漫画編集者として働く葛里華監督による初のオリジナル長編作品。発達障害を持つ画家・透(宮沢氷魚)と、出版社に勤務する女性・春(小西桜子)の恋模様を描いている。
主演・屋内透を演じたのは第12回TAMA映画賞最優秀新進男優賞や第45回報知映画賞新人賞など数々の映画祭でその実力を認められ、2023年は『レジェンド&バタフライ』、『エゴイスト』など出演作品が続く今最も目が離せない俳優・宮沢氷魚。主人公・屋内に恋する小向春を演じたのは、カンヌ映画祭に選出された映画『初恋』でオーディションの末、ヒロイン役を射止め数々のドラマ・映画で活躍する小西桜子。
今回公開された場面写真は、春の横顔を優しく見つめる屋内のカットを始め、月を見る約束をした2人が望遠鏡を前に語らう様子、またガラスの花瓶を持って見つめ合うカットなど、恋の始まりのような柔らかく瑞々しい2人の様子が切り取られている。また木の下で樹皮を手に取り夢中で見つめる屋内や、雑誌編集部で働く春が真剣な面持ちで編集長と会話する姿など2人のキャラクターが窺えるカットに加え、目に涙を浮かべる春や、真剣な面持ちで向き合う2人のカットなど、これからの展開に期待が膨らむ場面写真となっている。
雑誌編集者と取材を受ける画家として出会った2人がどんな時間を共有し、どんな葛藤が生まれ、どう分かり合っていくのか。恋のすれ違いの切なさ・もどかしさ、好きな人と分かり合いたいとただ願う気持ち——。誰もが経験する決して特殊ではない感情に心が動き、“人を好きになる”ことへの希望が溢れる新しい恋愛映画に期待したい。
『はざまに生きる、春』は5月26日より公開。
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