娘が誰の子か分からない子を妊娠! 十分あり得る設定に思わず悩む…
【ついついママ目線】
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』後編
我が子だったらと思うと妙に冷静に…
シリーズ第3弾となる『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』で、ブリジットはついに妊娠! でも、父親が2人の男性のどちらかわからないとなる。うーん、それがブリジットのキャラクターではあるけれど、やっぱり尻軽過ぎると思ってしまう。
だって、1作目のアラサーでもどうかと思うけど、本作でブリジットはもう43歳なんだもの。演じるレニー・ゼルウィガーも巷で言われる通り年齢を感じさせる風貌で、若気の至りはとうの昔に過ぎている。まあ、自分だって“不惑の40歳”なんてウソ、惑いだらけだわと思ったクチだから大きなことは言えないけど。
他でもない、新しい命を授かるという大事なことなのだから、もう少し責任と覚悟を持ってくれないと。この年にしてあり得ないよ。コメディに不粋とはいえ、笑い飛ばす気になれずにイラッとくる。
ただ、それってブリジットを同列目線で見るから思うこと。もしも、これが自分の子どもがやらかしたことなら……わーっ、全然あり得る! イラッときてた熱もサーッとひいてしまう。
魔がさすこともあるだろうし、責任と覚悟を持っていたとしても、いざとなると怖気付くのも致し方ない。甘やかしてもいいとは思わないが、受け入れずに拒否してしまおうという気はおきない。理解して味方になりたいと思う。
実際に現実となったら自分はどういう行動をとるだろう。子どもにとってみれば、親のどういう対応がありがたいだろう。やっぱり味方になってくれれば嬉しいものだろうか。でも、あんまりベッタリされるとそれはそれでうっとうしいんじゃないだろうか。それこそ、子どもももういい年なんだし。
劇中のブリジットの母親はというと、村の選挙で大忙しで自分のことでいっぱいいっぱいだ。まったく放任なのは切ないだろうけど、ある程度の距離は必要だ。そのほうが子どもにとっては気が楽で、案外安らぐかもしれない。
ラブコメディを見て笑うつもりがイラッときて、最終的には妙に冷静になってしまった。(文:入江奈々/映画ライター)
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』は10月29日より公開。
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