「みんなに見てほしい、あの勇征」「やだよ、ギャン泣きだもん」萩原利久と八木勇征が裏話を披露
「ご飯行きたいよね」「マジで」ほっこりムードでスタート
3月27日に都内で行われた『劇場版 美しい彼~eternal~』の完成報告舞台挨拶にW主演を務めた萩原利久と八木勇征(FANTASTICS)が登壇、その模様を余さず詳しくお届け!
『美しい彼』は原作・凪良ゆう、イラスト・葛西リカコによる同名のBL小説の実写化で、2021年11月にドラマシーズン1が放送されて大反響を呼んだ。2023年2月にはシーズン2が放送され、シーズン1の再編集版『美しい彼 special edit version』も2023年3月に公開。高校カーストの底辺にいる“ぼっち”の平良一成(ひら・かずなり)と、頂点に君臨する美しい“キング”清居奏(きよい・そう)のもどかしい初恋が描かれ、シーズン2と劇場版でその後の2人のようすが繰り広げられる。
・嫉妬心丸出しに射抜かれた! 萩原利久×八木勇征『美しい彼』シーズン2萌えレビュー<第1話>
この日、萩原と八木は劇場版を見終えたばかりのファンが埋め尽くす会場に中央扉から登場し、客席の通路を通って壇上へ。のっけからまさかの客降り状態に大歓声がわきこる。初めての登場の仕方に「こっちも緊張した」という2人。
最初の挨拶で萩原は「本日はたくさんの方に集まっていただきありがとう」と感謝を述べ、八木が「本当に幸せです。映画どうでしたか?」と問いかけると、観客は拍手で応えた。MCが「改めて今このタイミングでお互いに声をかけるとしたらどんな想いでしょうか?」と尋ねると、萩原が八木を見つめて「顔綺麗だね、いつみても」。八木が「ありがとう・・・なにこれ!? 恥ずかしいんだけど」と照れ笑いしながら萩原に「いや~、さすが、平良だよ。目が黒豆みたいだね」とやり返す。さらにMCが萩原を促すと「とりあえず、ご飯行きたいよね」と言い、八木も「それはマジで行きたいよねぇ」と舞台挨拶と思えない日常会話にほっこりとした空気が流れる。
それを見ていたMCが「ほんとにお2人の阿吽の呼吸って絶妙ですね」というと、八木がわざとたどたどしく「阿吽の呼吸ってなんですか?」と衝撃のひと言。観客とともに萩原が「えー!」と驚き、「ホントのやつ?」と確認すると八木は「マージです」と冷静に答える。MCが「ツーと言えばカー」と言い換えると、「俺もこっちかも」まさかの萩原も八木の隣に。MCが「お互いの気持ちをわかりあったような空気感ができあがっていること」とマジ説明すると、萩原が急に「そうだよ、そういうことだよ」とドヤ顔。それを見た八木は「お前!? いつのまにそっちサイドに!?」と雄叫びを上げる。いったい何の時間で何を見せられてるの?と思いつつも、これだから“りくゆせ”はやめられないと笑ってしまう。
平良家にある清居の台本のタイトルは…
本題の映画内容に入り、まずは古民家で撮影された平良家について。2人の日常をリアルに再現するためにかなり細部までこだわって作られ、その美術の量は4トントラックとハイエース1台分にも及んだのだとか。リピートする観客のためにも、平良家の注目ポイントをMCに聞かれると、萩原が「やっぱ、あれじゃない? お宅の」というと八木も「ああ!」とそれこそ阿吽の呼吸。そのポイントとは平良家を本当に細かくみると、清居の台本があり、八木が所属するFANTASTICSの曲名が台本にタイトルとして書かれていることを八木が説明。デビュー曲の「OVER DRIVE」や「Hey, darlin’」にちなんだ「ねぇ、ダーリン」というものらしい。会場でも気づいた人は流石にいないトリビアなので、見る方は要チェックだ。
カメジロウとアヒル隊長に関する裏話も!
そして、話題はシーズン1では人形だったのがシーズン2から本物へと進化したカメジロウやアヒル隊長のことに。アヒル隊長について萩原が「お風呂のシーンあるじゃないですかぁ(意味深)」と話始める。アヒル隊長がお風呂でなかなか思うような位置に来ず、紐をつけて萩原が演じながらずっとアヒル隊長を操作していたのだとか!「撮ってるときに、俺のふとももらへんに(萩原の)手当たってんだよ」と、その水中シーンはどこで見られるんですか!? と不謹慎にも思ってしまう八木の発言も飛び出した。このシーンも要チェックだ。いや、雑念無く没頭して見たほうがいいかもしれないが。
萩原がカメラを回したシーンでは八木の服を…
また、クライマックスシーンでは萩原自身がカメラを回したという情報も。「フィルター越しの映像があるじゃないですか、あれは自分で撮りました!」と萩原が言うと、会場から拍手が。萩原が「撮ってるうちに勇征がはだけたじゃないですか。僕が剥がしました」と報告すると八木も「剥がされました」笑う。萩原よ、グッジョブだ、ありがとう、と心のなかで感謝した。そうやって撮った映像は結果的に<平良が撮影した清居のカット>として劇場版の映像として採用され、なんとエンドクレジットにも“撮影:平良一成(萩原利久)”と記載され、萩原はエンドロールに2回名前が載っているということだ。
八木は撮了日に「ギャン泣き」
さらに、クランクアップの思い出の話に。八木の撮了日は日の光の関係で1日延長し、翌日もう一回トライしてそのシーンだけ撮って、FANTASTICSのライブに向かったという。「なので、全員がちゃんと納得いくものが撮れてよかった、全員で作った感覚があって印象に残りました。花束と寄せ書きを頂いて、もうダメでした、来ちゃいました」と思い返す八木。萩原が「結構、来てたね。みんなに見てほしいもん、あの勇征」というと、「やだよ、恥ずかしいよ。ギャン泣きだもん」と八木は照れ笑いした。ちなみに花束はプリザーブドフラワーにして今も家に飾ってるのだそうだ。
原作者からの手紙に感激!「すごく幸せ」「作品を愛してくれると嬉しい」
ここで原作者の凪良ゆうから2人への手紙が読み上げられるサプライズ。その内容は「原作者としてとても嬉しく晴れがましい気持ちです。実写化の話を最初に頂いたときは、女性の萌えと架空が詰まった物語をどうやって現実世界に出現させるのか不安もありました。原作ファンのみなさんも感じていたと思います。けれど、萩原さんと八木さんのキャスティングが発表されたとたん不安の声はピタリと止まりました。お二人が並んで立っている姿はまさしく『美しい彼』の世界そのもの。こんなに美しい夢を私たちにみせてくれて本当にありがとうございます。エターナル!」という心温まるもの。
八木は「嬉しいですねぇ」としみじみと語って鼻をすすり、こちらもウルウルとなる。萩原は「映像化するうえで難しいんじゃないかという声も聞いていたけど、オンエアを経て、みなさんが反応をくださって、シーズン2やるうえでもたくさんの反応に一番救われていました。その声を頼りに、ああこれでいいんだなとエネルギーをもらいながらシーズン2、続編は作っていました。今こんなに大きい劇場に立っているのが、シーズン1のときから考えると奇跡のような状態だなって思っていて。嬉しいね」と八木を見ると、八木も「嬉しいね」と噛み締める。「どの現場も、どのシーンを撮ってる時もすごく楽しかったし、すごく幸せでした。僕たちだけじゃなくて、スタッフの皆さんと、全員がいい作品を作るというひとつのゴールに向かって、一生懸命毎日を突っ走ってきた結果が皆さんがこの作品を愛してくれることになってると信じてます。本当にみなさんのおかげでシーズン2、映画を撮ることができたんだと実感してます。ありがとうございます」と八木が改めて感謝を述べた。
楽しくて熱くて感動的なイベントも終盤に。八木は「こうして大きなステージでみなさんと一緒に過ごせて嬉しかったし、見立てほやほやのみなさんと過ごせて僕自身も楽しかったです。映画が公開してからも見てくださると嬉しいです」とメッセージを述べ、萩原は「映画は見てもらえて初めて成り立つものだと思うので、見てもらえることが何よりも嬉しいです。何度も何度も楽しめるように細かいところまで作り込んだ作品なので、何度でも見て頂いてこの作品を愛してくれると嬉しいです」と深々とお辞儀して締めくくられた。
ラストは客席をバックに観客も映り込んで記念撮影。イベントで配られた花がデザインされたカードを観客が振り、本当に会場に花が咲いたかのよう。観客からは合言葉の「エターナル!」の声も響いていた。(文:牧島史佳/BLライター)
『劇場版 美しい彼~eternal~』は2023年4月7日より全国公開。
・[動画]【ひらきよ】萩原利久&八木勇征、舞台挨拶で感極まりウルッ/『劇場版 美しい彼~eternal~』完成報告舞台挨拶
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