陳凱歌(チェン・カイコー)監督、染谷将太主演で映画化される総製作費150億円の日中共同製作映画『空海―KU-KAI―』に、阿部寛が重要な役どころで出演していることがわかった。
・染谷将太が総製作費150億円の日中共同製作映画『空海』に主演!
本作は、「エヴェレスト 神々の山嶺」「陰陽師」など、多数の著作が映像化されているベストセラー作家・夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、唐の時代に日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていく姿を描いた作品。現在も中国で、長期間の撮影を行っている最中だ。
阿部が演じるのは、奈良時代の717年に遣唐使として入唐し、第9代皇帝である玄宗に仕え、司経局校書、左拾遺、左補闕など重要な職についた安倍仲麻呂役。李白、王維、儲光羲など唐詩人らとも交流したといわれている。その後、日本に帰国する船が難破し帰国が適わず、中国に戻り、ベトナムのハノイで任に就き、亡くなるまで約50年間中国で暮らし、ついに日本に帰ることは適わなかった。
本作では、同じく遣唐使となった空海が白楽天とともに謎の事件の核心に迫る中、期せずして安倍仲麻呂の足跡を辿ることになるという重要な役どころとして登場する。
本作出演に阿部は「スケールがすごく大きくて、俳優人生の中でもこんなスケールの作品に出演するのは初めてです。このセットのすごさ、エキストラのすごさ、監督がそれをまとめあげるすごさ。そして、すごくこだわって1日ワンカットしか撮れない日もありますが、そのような撮影をしているチェン・カイコー監督を尊敬しています」と、そのスケールの大きさに圧倒された様子。
続けて「監督が撮りたいことを俳優陣1人ひとりにきちんと説明して撮影してくれるので、一緒に1つのワンカットを最高のものにしようという意識とその意識の高さを感じます。今回この作品に参加でき、非常に勉強になりすごく良かったと思います」と監督の手腕を絶賛している。
『空海―KU-KAI―』は2017年完成予定。東宝とKADOKAWA初の共同配給映画で2018年の公開を予定している。
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