11月公開作の1位は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。11月23日の公開初日から27日までの5日間で17.2億円をあげた。宣伝は公開の約4ヵ月前からスタート。『ハリー・ポッター』の原作者J・K・ローリングが初めて脚本を手がけた新シリーズだが、タイトルには『ハリー・ポッター』は付かず、新シリーズと分かりづらい。そこで長期間に渡る宣伝でタイトルの認知度をアップさせ、『ハリー・ポッター』ファンの期待を高めていった。
・『ファンタスティック・ビースト』公開5日間で早くも動員100万人突破!
まずローリングの誕生日である7月31日に実施したファンイベントには高橋愛が登壇。8月3日には宣伝大使任命式が行われ、DAIGOが就任。9月8日〜13日にかけて大阪・名古屋・福岡でファンイベントを開催し、「空飛ぶほうき」や「魔法の杖」などシリーズ全作で小道具を手がけた造形美術監督のピエール・ボハナが来日した。また朝日新聞とタイアップして魔法動物のイラストコンテストが開催され、10月23日の受賞者授与式にはスペシャルプレゼンテーターとして、リオ五輪重量挙げの三宅宏実選手と父親の三宅義行コーチが登壇した。
極め付けは公開直前のキャストや監督の来日だ。主役のエディ・レッドメインはじめ、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラーと主要キャスト4人の他、デイビッド・イェーツ監督、 プロデューサーのデイビッド・ヘイマンが来日。11月21日に東京・六本木ヒルズアリーナでジャパンプレミア、22日にスペシャル・ファン・ナイト、公開初日の23日には新宿ピカデリーで舞台挨拶(キャサリン・ウォーターストンは21日のみ参加)。3日連続での来日イベントは極めて異例のことだ。
3位は『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(11月11日公開)。公開直前にトム・クルーズとエドワード・ズウィック監督が来日。11月8日の記者会見には『ラスト サムライ』で、主人公と心を通わす少年・飛源を演じた池松壮亮が駆けつけた。翌9日には東京・六本木ヒルズアリーナでジャパンプレミアと実施。クルーズは約1時間半のファンサービスを熱心に行った。(文:相良智弘/フリーライター)
[11月公開作ランキング]
1位『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』17.2億円
2位『ミュージアム』10.3億円
3位『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』7.3億円
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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