【ついついママ目線】2016年のベスト10/前編
10位〜6位はこの作品!
ラブコメ、アクション、ホラー……。どんな映画でも、ついつい“子育て”に結びつけて見てしまうママさんライターが、話題作をママ目線で取り上げてきた本コラム。家族で過ごすことも多くなる年末年始は、ふと見た我が子の成長を感じ、感慨にふけることも多いだろう。そんな1年の締めくくりに“ついついママ目線”にさせられた2016年のベスト10をご紹介したい。
・『君の名は。』に1ミリも感動できなかったライターが選ぶ2016年のベスト10!
母が立派すぎてファンタジー!
●第10位:『ルーム』
衝撃的な内容ではあるが、子どもにとっての親離れの時期と距離感はどのくらいが適当なのかという普遍的な命題を与えてくれた。ただ、アカデミー賞ほか評価の高かった作品だが、あの閉鎖された状況でストレスをぶつけることもなく常に子どもの意向を優先して守りきる母親の姿は立派過ぎてファンタジーだ。そこにリアリティを感じさせてくれればもっと高順位だったのに。
健康志向派の落とし穴にドキッ!
●第9位:『甘くない砂糖の話』
「食生活には気をつけているほうだから」そんなふうに思っている人の食生活のほうがむしろ危ない!? 危険が潜んでいる落とし穴を気づかせてくれたドキュメンタリー。果物など自然の糖分にも油断は禁物。食生活こそ親が子どもに刷り込む大きな人生の基盤のひとつだから注意したい。
●第8位:『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
相も変わらず奔放なブリジットはアラフォーになっても尻軽で、父親がどちらか判別しない子を妊娠。おまけに他にも父親候補がいることを言い出せないまま、2人の男性に報告してぬか喜びさせてしまうなんて。ラブコメディとは言え、いい年した主人公の軽率さに笑えない〜。と思ったけど、これが我が子ならと思うとサーッと血の気も引く。実際になったら自分はどうするだろう? どう対応するのが子どもにとっていいだろう?
夫の不満に納得できない!
●第7位:『クーパー家の晩餐会』
クリスマスイヴのディナーに家族一同が顔をそろえるが、おのおの問題を抱えていて……とは欧米ドラマのパターンだが、それぞれの立場がよく頷ける。なかでもやはり子どもに内緒で夫との離婚を考えてる母親。子どもが生まれたことで“妻”から“母”の顔にシフトするのは女性としては当然で誇らしく思うくらいなのに、男性にとっては不満なのって納得いかない!
子どもってスゴイと再認識!
●第6位:『永い言い訳』
主人公は交通事故によって妻が他界したものの、愛の冷めた妻の喪失に悲しみの感情が湧かないタレント作家。しかし、同じ交通事故の遺児である子どもたちとの交流を通して、彼の心に小さな変化が芽生える。演技経験の少ない子どもたちからは“子役演技”の臭いが漂っておらず、子どもが元来持つリアルなパワーを感じられた。「子どもって存在そのものが素晴らしい」と改めて思わせてくれる。
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