(…中編「6位〜4位/『逃げ恥』のDT男・星野源が声を担当」より続く)
【元ネタ比較 番外編】2017年の期待作/後編
BL初心者にもハードル低い『ひだまりが聴こえる』
●第3位:『ひだまりが聴こえる』初夏公開予定
大作がひしめくなか、第3位にエントリーしたのは一般知名度の低い本作。原作はBL誌「Canna」に連載されたまごうかたなきBLだ。BLはこれまでもいくつか映画化され、小説が原作の『タクミくん』シリーズなどは人知れずファンを熱狂させてきたが、映画としての作品のクオリティは実のところどうなんだろうか? BLは二の足を踏んでいたが、興味を惹かれる。本作の原作コミックはBL要素はうっすらで、BL初心者にもハードルは低いが、それだけ武器も弱いと言える。しかしながら聴覚障害を持つ内向的な主人公と大学で彼をサポートする男の子の心の交流という、中身で勝負。お涙頂戴にせずに繊細でリアルな等身大の男の子のドラマは素直に感動できる。映画として見応えあるレベルに仕上げているか見届けたい。
●第2位:『鋼の錬金術師』冬公開予定
あの『ハガレン』がとうとう実写化。ヨーロッパ風な舞台に金髪のエドとアルの兄弟が主人公のファンタジーなんだから、これこそハリウッドで映画化して欲しかった。でも、『ピンポン』の曽利文彦監督がインパクトある映像で楽しませてくれそうな気も。注目のエド役は『暗殺教室』の山田涼介が演じ、身体はなく空の鎧だけのアルはCGによって描かれるが、声は誰が演じるのか、実体は登場するのか、ファンは注目している。原作の連載終了以前に制作されてオリジナルな展開を余儀なくされたアニメシリーズのあと、原作に沿って再アニメシリーズ化されるほどこだわられる作品なだけに物語の行方も見もの。2017年冬の公開が待ち遠しい。
TVアニメは300話以上も放送され、オタ女子にも人気の「週刊少年ジャンプ」の大ヒットコミックの実写化。ざっくりまとめるとSF時代劇なわけでシリアスだったり人情ものだったり、回によって異なるが主軸となっているのはドタバタギャグ。それだけに、実写映画化するとシリアスになりがちだし、あんな下ネタギャグを実写化できるの〜?と不安になりそうだが、監督はTVドラマ『勇者ヨシヒコ』の福田雄一。もうこれは大期待! どこまでくだらない笑いを攻めてくるか見ものだ。出演者が「実写化してすみません」と謝罪したことが話題となったが、そのまま笑える話にしてくれることを願う。ただ、銀さんが小栗旬でも許すけど、個人的には声はアニメ版の杉田智和に吹き替えして欲しい〜。低音イケボでくだらないギャグを言うギャップがいいんだから。
(文:小野田礼/ライター)
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