2017年、洋画は人気シリーズの新作や続編を中心に大作が数多く公開される。2016年暮れから、ハリウッドでは2月に決まる第89回アカデミー賞に向けての熾烈な賞レースが始まっているが、日本でもアカデミー賞ノミネート間違いなしの作品が次々公開になる。
1月21日には、マーティン・スコセッシ監督が28年がかりで映画化を実現させた『沈黙−サイレンス−』がいよいよ日本公開される。1988年に遠藤周作の原作小説を読んで以来、何度も製作が頓挫しながらも、ついに完成した作品は、江戸時代の長崎を舞台に、キリスト教信者弾圧に屈して棄教したポルトガル人神父の消息を追って日本へやって来た2人の若き神父たちと、隠れキリシタンとして信仰を密かに守り続ける日本人たち、彼らに棄教を迫る長崎奉行ら幕府側を壮大なスケールで描く。賞レースにギリギリ滑り込むタイミングで、作品の完成が12月に入ってからということもあり、ゴールデン・グローブ賞や映画俳優組合(SAG)賞では惜しくも候補入りを逃したが、1月発表の第89回アカデミー賞ノミネーションでの健闘が期待される。
・マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作の原作を映画化した『沈黙』で来日決定
ナタリー・ポートマンがJFK夫人だったジャクリーン・ケネディを演じる『ジャッキー/ファーストレディ』(春公開)はポートマンの熱演が高評価で、『ブラック・スワン』に続く2度目のオスカー受賞の可能性も囁かれている。
また、エマ・ワトソンがヒロインのベルを演じる、ディズニー・アニメの実写版『美女と野獣』(4月21日公開)も大ヒットの予感。スカーレット・ヨハンソンが主演を務め、北野武やジュリエット・ビノシュ共演でハリウッドで実写化される「攻殻機動隊」の映画化『ゴースト・イン・ザ・シェル』は4月7日に日本公開。SF映画の金字塔『ブレードランナー』を思わせるビジュアルが注目を集めている。
その『ブレードランナー』の続編も前作から34年ぶりに作られた。『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ライアン・ゴズリング主演の『ブレードランナー 2049』(11月公開)は年末に公開されたティーザー予告編に、ハリソン・フォードが演じる前作の主人公デッカードが登場し、話題に。ヴィルヌーヴ監督は前作『メッセージ』のエイミー・アダムスがゴールデン・グローブ賞主演女優賞候補になるなど、今年は大活躍が期待される注目株だ。
クリストファー・ノーラン監督が、第二次世界大戦中にドイツ軍と戦う英軍とフランス軍の兵士たちの過酷な経験、壮絶な戦闘を描いた『ダンケルク』(9月公開)は作品のスケールに加えて、トム・ハーディやキリアン・マーフィーら常連俳優に加えて、オスカー男優のマーク・ライランス、「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズまで幅広いキャスティングも魅力的だ。
人気シリーズの続編で7月公開予定なのは『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』。2015年にオーストラリアでの撮影中、ジョニー・デップの当時の妻アンバー・ハードの愛犬の入国手続き不備が問題になったり、右手に重症を負ったり、トランブルが続いたのは記憶に新しいが、当たり役のジャック・スパロウを彼が今回どう演じるかも楽しみだ。
他には『エイリアン』の前日譚であり、『プロメテウス』の続編にあたる『エイリアン:コヴェナント』(9月公開)、アイアンマンとの競演に期待が寄せられている『スパイダーマン:ホームカミング』(8月11日公開)、『ワイルド・スピード』シリーズ最新作の『ワイルド・スピード ICE BREAK』(4月28日公開)が公開される。12月にはファン待望のシリーズ最新作『スター・ウォーズ エピソード8(仮題)』が世界同時公開予定だ。
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