「正月は酒を飲みながら、ダラダラと時代劇」を満喫!
【正月はチャンバラ映画でまったり!/前編】
本格派からニューウェーブまで、オススメ時代劇はこれ!
明けましておめでとうございます!
いよいよ2017年。お正月は大型時代劇ドラマを見て過ごしていたなあ、なんて人もいるかもしれない。しかしその大型時代劇を流していたテレビ東京は、今年は新春の時代劇番組を放送せずに、『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助』のスペシャル番組を放送することに決定したという。プログラムピクチャーの流れをくむ「釣りバカ」で正月を迎えるのは、それはそれでありだと思うが、それでも時代劇のない正月なんて……と思うのはノスタルジーだろうか。
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もちろんNHKでは山本耕司主演の『陽炎の辻』を放送するので、まったく時代劇がなくなったというわけではないだろうが、それでも民放で時代劇をほとんどレギュラー放送しなくなった今となっては、これも時代の流れなのさ、ということなのかもしれない。「正月に酒を飲みながら、ダラダラと時代劇」という楽しさを知らない世代がいてもおかしくない。だったら今年の正月はDVDや配信などであえて「時代劇」を楽しむ、というのはどうだろうか。時代劇の名作は数多くあるが、今回は比較的作品を入手しやすい、という観点から作品を紹介してみたい。
そして松竹といえば、山田洋次監督が藤沢周平の小説を映画化した時代劇三部作を三本まとめて見るというのもいい。真田広之主演の『たそがれ清平衛』は国内の数々の賞を独占し、米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた傑作。クライマックスの真田広之と田中泯による果たし合いは緊張感に満ちており、見応えがある。永瀬正敏、松たか子共演の『隠し剣 鬼の爪』、木村拓哉主演の『武士の一分』を合わせた三本立てでイッキ見というのもいい。
新世代ならではの時代劇が見たいという向きには、佐藤健主演の『るろうに剣心』三部作も正月にオススメしたいシリーズ。ドニーイェンの作品をはじめとした香港映画でスタントコーディネーターを務めてきたアクション監督、谷垣健治が手がけたアクロバティックでスピーディーなアクションの数々は、近年の日本映画の中でも屈指の迫力だった。
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