日活ロマンポルノ生誕45周年を記念し、日本映画界の第一線で活躍する5人の監督が、同じ条件で完全オリジナル作品を撮りおろす「ロマンポルノリブートプロジェクト」。そのラストを飾る、日活出身の中田秀夫監督がメガホンをとった『ホワイトリリー』の初日舞台挨拶が2月11日に新宿武蔵野館で行われ、飛鳥凛、山口香里、町井祥真、中田秀夫監督が登壇した。
・[動画]飛鳥凛、レズビアンの濡れ場を経験して吹っ切れた!?/映画『ホワイトリリー』インタビュー
本作で主演をつとめた飛鳥は「1年半と少し、この日を待っておりました。私自身この作品に出演することができて本当に良かったと思っています。初日に来ていただいて嬉しいです」と挨拶。
100人以上の中からオーディションで選ばれたそうで、飛鳥は「オーディション中はずっと不安でした。毎日、オーディションに落ちた方の名前が発表されていき、次は自分かも……と戦々恐々とする毎日だったので、出演が決まった時は『中田監督の作品に出演できる!』ととても嬉かったです。リハーサルではしっかりお芝居ができるか不安になり、泣いたこともあったのですが、現場では他キャストの方が支えてくれたので安心して臨むことができました」と当時の心境を振り返った。
山口は肌を露出してラブシーンの絡みを演じるのは初めて。「18歳で仕事を始めて、当時のロマンポルノを知っている大先輩のスタッフさんや俳優さんから『女優は脱ぐもの』とよくお話しされていました。ロマンポルノの偉大さや、出演された女優さんのお話しを聞いて『私もいつかは脱ぐんだ』と覚悟はしていました。まさかこの歳でオファーをいただけるとは思っていなかったのですが、チャレンジする機会を与えてもらえて大変光栄です」と語った。
本作唯一の男性キャラクターとして登場する町井は「僕の初めての濡れ場のシーンは神社での山口さんとのシーンでした。僕は今思い出すと恥ずかしいぐらい逃げ腰で、そんな僕に中田監督がき『そこにはオスとメスしかいないんだ!ガルルルルルルルル!』と気合をいれてくれたのがすごく印象に残っています」と撮影裏話を披露。
最後に飛鳥は「みなさんに支えられてこの場に立つことができました。これからこの作品はもっとたくさんの人に支えられて、みなさんのもとに届けられます。これからも『ホワイトリリー』をよろしくお願いします」とアピール!
中田監督は「かれこれ32年前に(日活に)入社し、今日ここに立つことができて嬉しいです。先ほどアンケートをしたら新作5本をコンプリートした方がたくさんいらっしゃいました。日活OBとしては5本で1本のチームだと思っています。3月からは楽天地シネマズ錦糸町での公開も決定しておりますので見逃した作品がある方はぜひご覧ください。また日活にはロマンポルノリブートプロジェクト第2弾、第3弾と続けてほしいなと思っています」と思いを口にしていた。
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