木村拓哉が三池崇史監督と初タッグを組み、斬られても傷が再生する不死身の主人公・万次役を演じる『無限の住人』。この映画の完成報告記者会見が2月15日にザ・リッツ・カールトン東京で行われ、主演の木村をはじめ、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、三池崇史監督が登壇した。
本作は、沙村広明が1993年から2012年にかけ「月刊アフタヌーン」で連載し、累計発行部数750万部突破を誇る同名コミックの映画化作品。前述のように、あることから不死身の体になった万次が、謎の剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)に両親を殺され、仇討ちを決意した浅野凜(杉咲花)から用心棒を依頼され、亡き妹に似ているその姿に、しぶしぶながら依頼を受けるところから展開していく。
初めに木村は「こうやって三池組の一員として登壇することができて光栄です。もう少しでみなさんの前に作品を渡せると思うので受け取ってください」と挨拶。続いて、赤いドレスを身にまとった杉咲は「素晴らしいスタッフキャストの方が集まられた三池組に参加できたことは貴重な経験となりました。この日を迎えることが出来、嬉しく思います」と話した。
逸刀流の誇り高き当主・天津影久(あのつ・かげひさ)役を演じた福士は「この映画のキャッチコピーのように“ぶった斬りエンターテインメント”という言葉が本当に似合う熱い作品になっていると思います」。皆殺しのサディスト・尸良(しら)役の市原は「武士の情けや常識を持たず、快楽に走る野郎を演じました。三池監督の作品が好きで、今までにない作品になっていると思います」。最強の女剣士・乙橘槇絵(おとのたちばな・まきえ)役を演じた戸田は「こんな本格的なアクションが初めてで女剣士としてどこまでできるのだろうと心配でしたが、出来上がった作品を見て、『さすが三池さんだな』ととても救われました」とそれぞれ、本作の完成を迎えた今の気持ちを口にした。
また、本作の見どころである1人対300人のクライマックスシーンを含め、すべてのシーンを自分自身で演じたという木村は「監督の色々な発想、発案にどこまで近づくことができるのかと試みることが出来て楽しかったです。撮影では、共演者、アクションに参加して下さるフレームに映りこむすべての人の情熱があり、とにかくケガに気を付けての撮影ではありましたが、監督が足を骨折しても、それでも絶対に前に進むんだというモチベーションがあったので、すごく楽しかったです」と三池監督が撮影現場で骨折したエピソードを交えつつ振り返った。
一方、木村は撮影当時、市原とLINEを交換したそうで「メッセージを送ったら既読がついてなくて(笑)、さっきお話ししたら交換した時のLINEの携帯がぐしゃぐしゃになっていたそうで、新機種に変わっていました。無事に新しいLINEを交換することが出来ました(笑)」と、市原とのエピソードも暴露し、笑いを誘っていた。
『無限の住人』は4月29日より全国公開となる。
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