人気急上昇中の若手俳優・間宮祥太朗が、2004年9月に福岡県大牟田市で発生した強盗殺人死体遺棄事件、通称「大牟田一家4人殺害事件」を映画化する『全員死刑』で、映画初主演をつとめることがわかった。
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モチーフとなった強盗殺人死体遺棄事件は、金銭トラブルが原因で連鎖的な殺人、死体遺棄に至ったと推測されている事件で、未だ真相は解明されておらず、裁判では被告の家族4名全員に死刑判決が下った特異な事件だ。この事件の映画化を切望したのが、本物の不良を出演させ、数々の映画祭、評論家の中で大きな評判を受け熱狂と異例のヒットを記録した青春群像問題作『孤高の遠吠』(15年)で脚光を浴びた弱冠26歳の小林勇貴監督。
そんな小林監督の才能に惚れ込んだ日活プロデューサーの千葉善紀と、過激な残酷表現で世界中に熱狂的なファンを持つ映画監督の西村喜廣が、「園子温、白石和彌に続く狂悪エンタメ監督は奴しかいない!」(千葉)、「僕は、監督や特殊造型プロデューサーもやっている。でも、映画のプロデュースは本当に好きなやつしかやらない!小林勇貴はその一人だ!」(西村)と白羽の矢を立て、本作で商業映画デビューをはたすことになった。
物語は、鬱屈した日々を暮らす兄弟とその家族が、ある日、近所の資産家一家が脱税して溜め込んでいる現金があることを知り、その金を強奪する計画が提案される。それはあまりにも無謀な計画で、ひとりを殺害したのを機に事態はエスカレート! 最狂最悪の殺人家族の暴走が狂い咲いて行くというもの。
間宮が演じるのは、主人公であるこの一家の次男・タカノリ役。また、長男・サトシ役を『ケンとカズ』で2016年スポニチグランプリ新人賞を受賞した毎熊克哉、一家の父を六平直政、母を入絵加奈子、タカノリの彼女役を清水葉月が演じる。
「毎熊さん、六平さん、入絵さんと一家として過ごした時間はデタラメで滑稽な密度の濃いものでしたし、清水さんとの度重なるファイティングイチャイチャはとても楽しい掛け合いでした。そして凶暴なスケジュールと小林監督の聞いたことのない様な演出をものともしない(ある程度はしてたかもしれない)男気と女気を見せたスタッフの方々は本当に格好良かったです。小林勇貴監督の初商業作品という挑戦に間宮祥太朗映画初主演という挑戦をぶつけてくる日活のプロデューサーさんはきっと未開の地が好きな冒険家か何かなのだろうとこれを書きながら改めて思っています。そんな冒険であり挑発でもあるこの作品を楽しみにしていてください。この映画は風刺ではなく狂悪エンターテインメントです」と述べている。
『全員死刑』は今秋より全国公開となる。
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