“伝説的カップルの娘”も51歳に、シャルロット・ゲンズブールのナチュラルでエイジレスな魅力
主演作『午前4時にパリの夜は明ける』が好評
【輝けるセレブたち】セレブ界ではさまざまな2世や3世が活躍していますが、華麗なる芸能一家の出身で、いまやフランス映画界を代表する1人となった演技派女優といえば、シャルロット・ゲンズブール。現在、日本では最新主演作『午前4時にパリの夜は明ける』が公開され、好評を博しています。
・シャイな少女から自らを曝け出す女優へ、シャルロット・ゲンズブールの変遷/『午前4時にパリの夜は明ける』
シンガーソングライターのセルジュ・ゲンズブールと女優のジェーン・バーキンという“伝説的カップル”のもとに誕生したシャルロット。
それぞれの類まれな才能を見事に受け継ぎ、13歳という若さにして女優デビューと歌手デビューの両方を同時に果たします。さらに翌年には、初主演作『なまいきシャルロット』でセザール賞の有望若手女優賞を史上最年少で受賞し、世界的な注目を集めることに。その後も、『21グラム』や『恋愛睡眠のすすめ』、『アイム・ノット・ゼア』などさまざまな話題作に出演。2009年にはラース・フォン・トリアー監督作『アンチクライスト』でカンヌ国際映画祭女優賞に輝き、名実ともにトップ女優と呼ばれるようになります。
母ジェーンの言葉で50代を受け入れられるように
シャルロットの魅力を語るうえで欠かせないのが、ナチュラルでエイジレスな美しさ。美容整形に走りがちなセレブも多いなか、飾ることなく自然に歳を重ねている姿は女性たちにとっては憧れでもあります。現在51歳の彼女ですが、実は50歳になるのが嫌だった時期もあったとか。そんなときに、母であるジェーンから「50歳になるのはステキなことなのよ」と言われて気持ちが変わったそうです。
ミカエル・アース監督が語るシャルロットの魅力
筆者は、『午前4時にパリの夜は明ける』のミカエル・アース監督に取材を行いましたが、シャルロットについては「センシティブであると同時に重心がしっかりとある人」「知性があって寛容で、愚痴を言ったりしない崇高なプロ意識を持っている俳優」「人工的な美しさではなく、年代に合った自然な美しさを兼ね備えている」と絶賛。世界中の名匠たちが彼女と一緒に仕事をしたいと思うのもよくわかります。
イヴァン・アタルと交際、3児の母に
また、私生活では1991年の『愛を止めないで』で共演した俳優で映画監督のイヴァン・アタルと30年以上も交際し、3人の子どもをもうけているシャルロット。芸能界といえば目まぐるしい恋愛事情でおなじみですが、結婚という形にとらわれない自由な関係でありながら一途な性格もまた好感を呼ぶ理由でもあります。両親と同じく幅広いジャンルで才能を発揮するシャルロットだけに、人生を折り返した彼女がこれからどんな表現を見せるのかに期待が高まりますが、女性としての生き方にもますます注目したいところです。(文:志村昌美/ライター)
・シャルロットが監督した『ジェーンとシャルロット』(今夏公開予定)のビジュアルなどその他の写真はこちら
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