女子が食いつく餌を恥ずかしげもなく全部載せ!

#PとJK#元ネタ比較

『PとJK』
(C)2017 「PとJK」製作委員会
『PとJK』
(C)2017 「PとJK」製作委員会

原作と映像化された作品を、重箱の隅をつつくように細か〜く比較する【元ネタ比較】。今回は亀梨和也・土屋太鳳が共演した『PとJK』を取り上げます。

【元ネタ比較】『PとJK』前編
秘密の恋、結婚、制服萌え…女子の好きなアイテム満載

女子の好きなアイテムといえば、「結婚」「秘密の恋」「年上の守ってくれる男性」「スーツ」「ちょっぴりコワい元ヤン」などなど。少女漫画にはそれらの設定が使われていることが多く、つくづく女子ってこういうのが好きだよなぁ〜と思う。

下着姿で絡んでくる有村架純のやさぐれキャラ! その不良化にはワケがある

そんな女子が食いつく餌を恥ずかしげもなく全部載せしてしまった究極の少女漫画が「PとJK」だ。

タイトルからして安直で、「P=ポリスマン(policeman)」と「JK=女子高生」、内容もそのまんま。女子の制服萌えの最高峰・警察官と女子高生が出会って、世間には秘密の結婚をしてしまうのだ。しかも、女子高生は「通い妻」で、警察官は学生時代はちょっと不良っぽく「元ヤン」だったりするのもポイントアップ。

そんなの恥ずかしくって大人は見ていらんない!って言いたいところだけど、なかなかどうして、大人も読んでいて不覚にもキュンとしてしまうんだからしょうがない。作者・三次マキの絵柄はキラキラした美麗なテイストでなく、素朴で温かみがあるから絆(ほだ)されやすいという点もあるだろう。テンポもよく主人公のセルフ突っ込みなどの笑いも絶妙で、ついつい読ませられる。

そして、やはりなんといっても恋愛のキュンツボをうまくついてくるのだ。

主人公の女子高生・歌子(かこ)は年齢をごまかして合コンに参加し、警察官の功太と出会う。ふたりともいい雰囲気になるが、歌子が実は女子高生だったとわかると、功太の態度は一変、バシッと一線をひく。しかし、その後も町の警察官と一市民の女子高生として顔を合わせる2人は小競り合いしつつ惹かれ合い、それでも警察官である功太は冷たく突き放し、歌子は切なくなり……。あー!もう!もどかしく焦れったい! でも、だからこそキュンキュンしてしまう。

そんなとき、歌子が功太のために怪我してしまい、気持ちを抑えられなくなった功太は腹くくるのだ。警察官と女子高生が付き合うことはできない、だから結婚しよう、と! キターーー!これぞ交際ゼロ日婚!

中編「亀梨和也の高校生役はもはやコント〜」に続く…

『PとJK』は3月25日より全国公開される。