アメリカで最も成功したジャパニーズコンテンツとして愛されている同名人気シリーズを、120億円もの総製作費を投じて映画化した『パワーレンジャー』。この作品のワールドプレミアが現地時間3月22日(日本時間3月23日)にロサンゼルスで行われ、日本からは吹替え声優をつとめる勝地涼と広瀬アリスが参加した。
『パワーレンジャー』とは、日本の『スーパー戦隊』シリーズをベースに、1993年より全米で放送され、今も続くテレビシリーズ。日本の特撮シーンと外国人キャストで撮り直したドラマシーンを再編集して生まれたこのヒーローは、瞬く間に全米で人気を博し、アメリカの子ども番組史上最高視聴率を記録。クリスマスには玩具の品切れ騒動が起こるなど、まさに社会現象化した作品だ。
この日はワールドプレミアの会場となったウエストウッド・ヴィレッジ・シアター前に特設されたブラックカーペットに、約2000人のファンと、世界各国からの報道陣200媒体以上が詰めかけ、開始前から熱気ムンムン。そうした中、キャストたちが登場するとファンからは大きな歓声が上がった。
主人公でレッド・レンジャー役のデイカー・モンゴメリーは「僕はオーストラリア出身だけど、今日は家族も来てくれて嬉しい。子どもの頃はリーダーになるような性格ではなかったけれど、今回の撮影中はみんなのリーダーとして頑張ったよ。みんな見てね!」と笑顔。
子どもの頃にスーパー戦隊シリーズを見たことがあるというイエロー・レンジャー役のベッキー・Gはワンショルダーの黄色いドレスで登場し「パワーレンジャーの一員になれたことを誇りに思うわ。映画を見た子どもたちが『この子も私みたいに同じ悩みを抱えているんだ!』と感じてくれるような多様性があるのもパワーレンジャーの魅力」と語り、ピンク・レンジャー役のナオミ・スコットも「初めてパワーレンジャーのアーマーを着た時はすごく苦しくかったけど、全部、着装して姿を見たときは、全世界から集めたパワーを得たみたいで、エネルギッシュになったし興奮したわ」と語った。
また、ブルー・レンジャー役のRJ・サイラーと、ブラック・レンジャー役のルディ・リンも「きっと日本のファンにも気に入ってもらえる素敵な作品になっているよ! 見てもらえるのが楽しみ!」と日本のファンに向けメッセージを寄せた。
一方、和を意識し、美しさの中に妖艶さも兼ね備えたケイタマルヤマのドレス姿で登場した広瀬は、初めてのワールドプレミアにやや緊張した様子を見せていたが、「お客さんとの距離が近くてびっくりした。パワーレンジャーという、日本の文化がハリウッドに渡ってたくさんの人に見てもらえることが嬉しい。アメリカでは、性別も年齢もバラバラな方がたくさんパワーレンジャーを見ているので、日本でも多くの人に見てもらって、女優として一回りも二回りも成長して、またハリウッドに帰ってきたい」と、『パワーレンジャー』の世界的な人気を目の当たりにし、刺激を受けた様子だった。
『パワーレンジャー』は7月15日より全国公開となる。
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