『ドクター・ストレンジ』はスロー再生で魔法の謎が解ける!? 視覚効果監修が秘密明かす

#ドクター・ストレンジ

『ドクター・ストレンジ』
(C) 2017 Marvel
『ドクター・ストレンジ』
(C) 2017 Marvel
『ドクター・ストレンジ』
(C) 2017 Marvel
『ドクター・ストレンジ』MovieNEX(4000円+税)
(C) 2017 Marvel

ベネディクト・カンバーバッチ主演で、マーベル史上最もミステリアスとも言われるヒーローの誕生を描いた『ドクター・ストレンジ』。この映画の『MovieNEX』と『MovieNEXプレミアムBOX』が6月2日に同時発売! 5月3日には先行デジタル配信を開始することを記念し、視覚効果監修をつとめたステファン・セレッティが電話インタビューに応じ、マジカルな映像に込めた思いを語った。

[動画]『ドクター・ストレンジ』スローモーションで見るのもオススメな香港のクライマックスシーン

本作は、不慮の事故で両手の機能を損ない、天才外科医としての華麗なる人生を奪われたドクター・ストレンジが、どんな傷も治せるという魔術師のもとを訪れ、魔術を教わるようになるストーリー。やがて、魔術を身に着けた彼はヒーローとして目覚め、魔術を武器に世界を滅亡から救うために立ち上がっていく様子が描かれていく。

見どころの1つが、魔術が生み出す「時間と空間の概念を超えた世界」を表現するビジュアル。この驚くべき魔法世界を見事に作り上げたのが、冒頭にも記したように視覚効果監修のセレッティだ。だが彼は「無数の挑戦が何層にも立ちはだかっていた」とそのビジュアル完成に至るまでの苦労を明かす。

とりわけ大きな挑戦となったのが「魔法のルールを理解してもらい、視覚的に見せるためには、どのような方法を採るのがベストかを探り、最終的に新鮮な映像を作ること」とセレッティ。「顔をキャプチャする優れた機能やアニメーションなど、これまでにない高いレベルでの作業を実現させた」と、『マトリックス リローテッド』など数多くの作品を手がけ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではアカデミー賞視覚効果賞にノミネートされた彼にとっても、この映画は未知なる冒険となったようだ。

MovieNEXでは、お気に入りのシーンを何度も繰り返し見ることができるが、セレッティは「全ての場面に、繰り返し見て面白い何かがある。何度か繰り返し見ているうちに理解できるようになる、微細な工夫が数多く含まれているからね」と胸を張る。中でもお気に入りは「マジカル・ミステリー・ツアーで主人公が自分の体から押し出され、異なる次元を旅する場面」とのこと。「とてもカッコイイ場面で、たくさんのディテールに富んでいるので、何度繰り返し見ても飽きないと思う。特にアニメーションの手法が素晴らしい。手が体をなぞり、突き破るところは、一体どのように作り上げたのか、理解するのはなかなか難しいと思う。だからこそ、観客にとっては繰り返し見る楽しみがあるだろう」と語った。

そしてセレッティは、数あるシーンから特にスローモーション再生をオススメするシーンについて言及。例えば香港のクライマックスシーン。「建物の逆回転のモーションや、人物の周りに浮遊している多くのディテールには、膨大な量のコンピューター・グラフィックが投入されている」と切り出すと、「空飛ぶ牡蠣など1回だけでは見えない物や、ブルーレイなどで注意深く観察して一時停止してもなかなか見えてこない物が、スローモーションで再生すると見えてきたりして、面白い発見がたくさんできると思う」と続けた。

さらに、「エッシャーのだまし絵のようなデフォルメ効果を街全体にかけた」というのがニューヨークのシーン。「どのように撮影したのか、視覚的変化の謎解きをするみたいに楽しんでもらうこともできると思う。そうすれば、全てのディテールに多くの工夫がなされていることをわかってもらえるだろう」と話すと、「特典映像では、多くの視覚効果映像も楽しんで頂けるはず。きっとファンのみなさまに、どれほどの創造性が詰め込まれた作品かということをわかって頂けると思う」と、日本のファンにメッセージを寄せていた。

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