清水富美加と松井玲奈が売れない女漫才師役に挑んだ『笑う招き猫』。この映画が4月29日に公開となり、新宿武蔵野館で行われた初日舞台挨拶に松井をはじめ、落合モトキ、前野朋哉、なすなかにし(那須晃行、中西茂樹)、飯塚健監督が登壇した。
高城ヒトミ(清水富美加)と本田アカコ(松井玲奈)は、「アカコとヒトミ」という結成5年目の売れない女漫才師。今日も小劇場の片隅で、常連客に向けて漫才を披露している。そんなある日、いつもネタ合わせをしている河川敷で、ヒトミの自転車を盗もうとしている中学生を捕まえてから、テレビのバラエティ番組出演が決まったり、番組出演をきっかけに大学時代の旧友と再会したりと、2人の周りがザワつきはじめるというストーリー。
この日はタイトルにちなんで「○○を招く」というトークテーマが出された。これに松井が選んだのが「空耳を招く」。先ほども那須の「トイレに入るの不可能だった」という言葉を勝手に「福山雅治がいた」と脳内変換してしまったそうで「えっ、福山雅治さんがスペシャルゲストに来るの? ここで一曲歌ってくれるのかなと思った。“不可能”と言うところを聞き間違えたみたい」と尋常ならざる空耳ぶりで笑いを誘った。
落合は「超個人的ですけど」と切り出し、「テレ東の『午後のロードショー』を見ていたら3日連続で人が丸のみにされる映画に当たった。だから“丸のみ”を招く。チャンネルを合わせるたびに人がそのまま食べられてしまうシーンで。最後はアナコンダが人を吐き出していましたね」と振り返ると、中西はじゃあ、この映画にも丸のみシーンがあるのかも」と盛り上げた。
また飯塚監督は「トラブルを招く、と言いたいところだけれど…」と主演女優・清水富美加の不在を自虐。それでも「色々とあって、だからこそ今日という日が無事に迎えられてよかった。松井さんが宣伝の頭となって頑張ってくれた」と松井の協力に感謝しきり。その松井は「出てくる登場人物みんなが、何かに挑戦して挫折しながらも立ち上がる。自分のやりたいことに向かっていく物語です。笑ってもらって、勇気を受け取ってもらえれば」と作品に込めた思いを口にしていた。
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