『TAR/ター』の主演で圧巻の演技を披露
【輝けるセレブたち】本年度の賞レースでは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が席巻して話題となりましたが、その対抗馬として大きな反響を呼んだ1本と言えば『TAR/ター』。ヴェネチア国際映画祭女優賞やゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞し、アカデミー賞でも6部門でノミネートされるなど各国で高い評価を受けました。
・【週末シネマ】壊れゆく権力者を怪演、ケイト・ブランシェットの凄みに圧倒される『TAR/ター』
日本ではついに5月12日から上映がスタートしましたが、見どころは何と言っても、主演を務めるケイト・ブランシェットの圧倒的な存在感と圧巻の演技。そこで今回は、ケイトの美しさの秘訣に迫りたいと思います。
●美容法はあまり語らず、美容整形にも否定的
現在53歳となったケイトですが、舞台で女優デビューを果たしたのは1992年のこと。その後、30年以上にも及ぶキャリアのなかでは『エリザベス』や『ロード・オブ・ザ・リング』、『ブルージャスミン』など数々の話題作に出演し、いまや映画界には欠かせない女優の一人となっています。
米ピープル誌の「最も美しい50人」の1人に選ばれたこともあるケイトですが、特徴と言えば透き通るような白い肌と輝きを放つブロンドヘア。いくつになっても変わらない佇まいに、「美容には相当こだわっているのでは?」と誰もが思いがちですが、ケイトは美容には意外と無頓着で、美容整形にも否定的な考え方を持っていることで知られています。
ケイトの美容法について調べてみても、過去のインタビューで明かしていたのは「スキンケアもメイクもシンプルかつ最低限のものだけ」「メイクの前に自分で顔をマッサージする」「ジムなどで運動はせずに子ども遊ぶのがワークアウトの代わり」「疲れたときはとにかく寝る」といったセレブらしくない発言が多数見られました。
流行も追わない、着たいものを着る
また、ファッションに関しても、新しいものや流行を追ったり、すぐに捨ててしまったりするのではなく、自分が好きな服を何度も長く着続けるタイプだとか。公の場に登場する際にも、周りからの評価やSNSの「いいね!」の数を気にするのではなく、大事にしているのはあくまでも自分が着たいものを身に着けること。だからこそ、凛とした美しさに誰もが魅了されてしまうのです。
さらに、「成功だけではつまらない。変化や失敗を恐れてはいけない」という哲学も持っているというケイト。成功を手にするよりも変化や失敗を受け入れたことによって、人生がより豊かになり、多くの学びを得た経験がある彼女であるがゆえにその言葉にも説得力があります。これからも女優として多くの感動を与えてくれるだけでなく、世界中の女性たちにとって“最高のロールモデル”として第一線を走り続けてくれるはずです。(文:志村昌美/ライター)
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