名匠ヴィム・ヴェンダースが役所広司を主演に迎えて描く、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々
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第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品
ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督が、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』(日本公開未定)。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品される本作より、場面写真とティザーポスターを紹介する。
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所)。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。
昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。
『パリ、テキサス』(84年)『ベルリン・天使の詩』(87年)『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99年)等、数々の傑作を世に送り出したヴェンダースが、日本の公共トイレのなかに「small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)」を見出し、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ本作。平山を演じるのは、ヴェンダースが長年リスペクトしてやまない俳優・役所広司。ふたりの静かなセッションが、その瞬間、その瞬間にしかないものたちの美しさを描き出す。
共演は、平山のもとに突然訪れる姪役に新人の中野有紗。その母であり、平山の妹に麻生祐未。平山と奇妙なつながりをもつホームレスに田中泯。同僚の清掃員に柄本時生。そのガールフレンドにアオイヤマダ。平山が休日に訪れる居酒屋のママに石川さゆり。その元夫に三浦友和。そのほか豪華キャストが集結する。
紹介するティザーポスタービジュアルは、主人公・平山の日々をあらゆるものと等しく温かく包む、“木漏れ日”をデザインしている。
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