カンヌ映画祭、英テロ事件受け厳戒態勢に。安全確認で1時間の遅延も
イギリスのマンチェスター・アリーナで、アリアナ・グランデのコンサート終了直後に自爆テロ事件が発生、22名が死亡、59名が負傷する惨事が起きたことを受けて、事件翌日の23日(現地時間)、カンヌ国際映画祭が公式声明を発表した。
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声明は「カンヌ映画祭は昨夜マンチェスターで起きた公の場での攻撃に、嫌悪と怒り、そして大きな悲しみを表明します。文化、若さ、そして楽しもうという心が標的となり、攻撃されたのです。私たちの自由、寛容さ、映画祭と映画祭を実現させている人々、アーティストたち、プロフェッショナルたち、そして観客の皆さんが深く大切にしているものへの新たな攻撃です」というもの。さらに、被害者とその家族、イギリスの人々への連帯を示すために、23日午後3時(現地時間)にカンヌでの黙祷を呼びかけた。
こうした華やかなイベントを無事成功させるためにも、今年の映画祭は例年以上に厳重な警備が目立つ。一昨年から、パリや南仏のニースでテロ事件が発生していることから、武装した警官が街のあちこちに立ち、映画祭会場への入場の際には手荷物検査や金属探知機を導入したボディチェックも入念に行われている。『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督の新作『Redoutable(原題)』のプレス上映会場内では不審物が見つかったことから、安全確認のために上映開始が1時間近く遅れる騒動もあった。
28日(現地時間)の閉幕まで、厳戒態勢の中で映画祭は続く。
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