【映画興収レポート 5月】
『美女と野獣』は『スター・ウォーズ』越えか
5月に入ってからも『美女と野獣』は好調に推移している。5月の週末4回はすべて興行ランキング1位で、公開からの連続首位記録は6回。5月28日時点(公開6週目)の興収は96.8億円。公開6週目の興収は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をやや上回っており、最終興収も『スター・ウォーズ』の116.3億円を超えそうだ。
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一方、『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』『ワイルド・スピード ICE BREAK』も好調で、『コナン』は63.5億円に達し、前作(63.3億円)を上回り5年連続でのシリーズ最高興収を更新。『ワイスピ』も37.1億円を記録し、前作(35.4億円)を上回りシリーズ最高興収を更新した。『ワイスピ』の本国アメリカでの興収は前作の63%と大きく落ち込んでおり、日本での人気が目立っている。
2位は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。前作は興収10.7億円をあげたが、本作は公開3週目で8.7億円。最終興収は前作並みになりそう。公開1か月前の4月中旬、主演のクリス・プラットをはじめ、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ジェームズ・ガン監督が来日。記者会見を行い、PRに務めた。前作では実現しなかったキャスト・監督が来日し、記者会見やプレミアイベントを実施。メディア露出が増えたことも動員を後押しした
3位は『メッセージ』。4月中旬にドゥニ・ビルヌーブ監督が来日。記者会見では『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の前田真宏監督を迎えてトークを行った。(文:相良智弘/フリーライター)
[5月公開作ランキング]
1位『追憶』9.2億円
2位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』8.7億円
3位『メッセージ』3.4億円
(5月28日時点。ムビコレ調べ)
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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