(…前編「14館→130館に拡大公開のロングラン大ヒット! オトナ女子が夢中に」より続く)
【元ネタ比較】『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』中編
投げキッスで無数のくちびるが飛び出す!?
2016年の映画業界をざわつかせた『キンプリ』シリーズの第2弾『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』が公開される。
男の子キャラクターたちがプリズムスタァとしてプリズムショーでの勝利を目指し、仲間と支え合い、ライバルと戦い、成長してゆく姿を描いている。プリズムスタァとはフィギュアスケート選手とアイドルを足したような存在で、プリズムショーとはフィギュアスケートや歌、ダンス、プリズムジャンプと言われる技で点数を競い合う競技だ。
・男同士のキスシーンも刺激的! エロティシズムあふれる描写にドキドキ
え? なに? またまた意味がわからないって? またまた大丈夫! 筆者も意味はわからない。でも、そんなうんちくを傾けるよりも、とにかく楽しんでしまったもん勝ちなのが『キンプリ』だ。
映画とその元ネタをああだこうだと比較する本コラムでこんなことを言うのはおかしいかもしれないが、『キンプリ』は細かいことを気にせず、思い切ってその世界に飛び込んで楽しんで欲しいのだ。
なにがそんなに楽しいかというと、まずはプリズムショーのぶっ飛びかた。子ども向けアニメのスピンオフというのが納得できるぐらい、有無を言わせず迫力勢いで見せてしまう。
モーションキャプチャを用いたやけにリアルな動きで歌やダンスを披露したかと思うと、お次はプリズムジャ〜〜〜ンプ! このプリズムジャンプがクセモノでなんとも言葉で表現しづらいスゴさなのだ。
ジャンプした上空でやたらとキラキラときらめき、キャラクターがなぜか全裸になって分身の術のように何体も浮かんでたり、投げキッスすると無数のくちびるが飛び出したり。ストリート系のプリズムスタァは肉体派のマッチョなのだが、筋肉での戦いが比喩でなく、シックスパックから6つのビームが発射されたりする。
しかも、これ、劇中でもイメージ世界なのかと思いきや、新作ではプリズムジャンプのために劇中のライブ会場が大変なことに! え? なに? どうなってんの? どういうこと? いやいや、深く考えないのが『キンプリ』攻略法。というか、考える暇も与えないし、こちらの思考力をも破壊するのが『キンプリ』だ。とにかく、その状況を楽しむべし。プリズムジャンプのまぶしすぎるきらめきと凄まじい展開に興奮させられ、脳内物質がジュワッと吹き出し、クラクラ〜とトリップしそうになってくるはずだ。
『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』は6月10日より全国公開される。
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