ディズニー・ピクサー作品の中でも人気の『カーズ』シリーズ最新作『カーズ/クロスロード』。この映画の全米公開(6月16日)を前に、ワールドプレミアが6月11日(現地時間6月10日)にロサンゼルスのアナハイム・コンベンション・センターで行われ、同シリーズの生みの親で、製作総指揮をつとめるジョン・ラセターが登場。親友で、敬愛してやまないスタジオジブリの宮崎駿監督が、先日、引退を撤回をし新作の準備に入ったことにエールを送った。
この日の会場にはラセターをはじめ、ラセターから監督を引き継いだピクサーの鬼才ブライアン・フィー監督、プロデューサーのケヴィン・レハー、共同プロデューサーのアンドレア・ウォーレン、主人公マックィーンの声優を続投するオーウェン・ウィルソン、ストーム役の声を演じるアーミー・ハマーらが登場。レースコースを彷彿とさせる鮮やかな彩りの会場で、登壇者たちは本作で描かれるレースシーンさながら、競い合うようにレッドカーペットを駆け回った。
本作は、これまで華々しく活躍してきた天才レーサー・マックィーンの前に、最新テクノロジーを限界まで追求したストームをはじめ、新たな世代が嵐のごとく登場するところから幕開け。厳しさを増すレースの最中、マックィーンは勝つために無謀な走りを続け、人生を揺るがす衝撃的な大クラッシュを起こしてしまうというストーリー。描かれるのは、夢の続きを求めて走り続けるのか、それとも新たな道を歩むのかという人生の岐路(クロスロード)。
ラセターは「マックィーンが経験しなければならなかった内容をとても誇りに思っている。この話は彼がキャリアの後半で何をすべきかを考えようとする内容なんだ。彼はまさに人生の岐路に立たされているんだよ」と、本作の仕上がりに自信を見せる。
また、第1作目からマックィーンの声を演じてきたウィルソンは「僕にとって『カーズ』シリーズでとてもエキサイ ティングだったのは、第1作目でポール・ニューマン(ドック・ハドンソン役)と出会い、彼と仕事をしたと言えることだった。だから本作で彼がカムバックするというアイデアや、声が入っているというのはとてもスペシャルだった」と、長年演じてきた彼だからこそ語れる心温まるエピソードと、本作の気になるストーリーの一部も明かしてくれた。
『カーズ/クロスロード』は7月15日より全国公開となる。
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