珍しく漫画の実写化に成功! 決め手は徹底したくだらなさ!

#銀魂#元ネタ比較

『銀魂』
(C)空知英秋/集英社 (C)2017映画「銀魂」製作委員会
『銀魂』
(C)空知英秋/集英社 (C)2017映画「銀魂」製作委員会

原作と映像化された作品を、重箱の隅をつつくように細か〜く比較する【元ネタ比較】。今回は話題沸騰の銀魂を取り上げます。

【元ネタ比較】『銀魂』前編
『勇者ヨシヒコ』の監督に期待すると、さらに期待を超えてきた!

あーあ、また性懲りも無く実写化しちゃって、つまらなくなるに決まってるでしょうが……と思った「銀魂」の実写映画化。しかし、その気持ちは監督が発表されてすぐに覆された。テレビ東京の深夜ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズや同じく『アオイホノオ』の福田雄一監督だからだ! これはもう、2017年ナンバー1の期待作だと鼻の穴を広げまくって興奮した。

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「銀魂」は2003年から「週刊少年ジャンプ」で連載を開始し、単行本は現在69巻まで発売され、2006年から放送開始されたTVアニメシリーズは300回を超えるという、空知英秋原作による大人気コミックだ。

物語の舞台は、異星人の襲来によって宇宙船が飛び交い、ビルが立ち並ぶパラレルワールドの江戸時代末期。歴史上の人物たちに似た幕末の志士たちとともに、何でも屋の「万事屋(よろずや)銀ちゃん」を営む侍・銀さんこと坂田銀時が活躍する。

真剣なバトルが描かれれば人情話へとなだれ込むこともあるが、しばしばストーリーは本筋そっちのけで脱線し、ギャグはてんこ盛り。それも時事ネタ、パロディ、メタフィクション、小学生レベルの下ネタ、ドタバタとあらゆるタイプの笑いを展開する。こんなくっだらない内容をどうやって実写化するの? やったところでサムいだけでしょ?と思っていた。

しかし、福田雄一監督は天下のドラゴンクエストをわざと学芸会クオリティのパロディで茶化しつつ、出オチで終わらせずに突拍子もないコメディとして『勇者ヨシヒコ』を作り出した当人。彼なら必ずや「銀魂」の実写化を成功させてくれる!と期待をこめて観覧に挑んだ。すると、なんとその期待をさらに超えてくれた!

中編「〜福田雄一監督の振り切れたバカバカしさが痛快」に続く

『銀魂』は7月14日より全国公開される。

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