『かがみの孤城』仏映画祭で上映、客席からは涙すする音、そして総立ちと歓声!
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原恵一監督がアヌシー国際アニメーション映画祭に登壇! 子どもたちへ感動のメッセージ
原恵一監督によるアニメ映画『かがみの孤城』が、フランスで開催中のアヌシー国際アニメーション映画祭にて現地時間6月12日に上映され、渡仏した原監督が舞台挨拶を行った。
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2018年本屋大賞を史上最多得票数で受賞した辻村深月のベストセラー小説を、當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、芦田愛菜、宮﨑あおいなど豪華声優陣を迎え、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01年)の原恵一監督が劇場アニメ化した本作。
興行収入10億円突破の大ヒットを記録し、第46回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞したほか、第52回ロッテルダム国際映画祭 Limelight部門に正式出品されるなど、国内外で高い評価を獲得している。
アヌシー国際アニメーション映画祭で本作の上映が行われたのは、本映画祭最大のホール「grande salle」。キャパ900名が満席で埋め尽くされた会場に登壇した原監督は、「またここに戻って来れて嬉しいです」と挨拶した。
さらに、現代の日本の子どもたちの実情に触れながら、「私はメンターではなく、ただの映画監督です。でも、私は映画の力を信じています。映画には人の人生を変える力があります。この映画はフィクションで、ファンタジーですが、多くの事実も含まれています。もちろん、人生は甘いものではなく、公平ではありません。しかし、人生は時に美しく、時に素晴らしいものです。そして時に人生は、私たちに最高の瞬間を与えてくれます」と語った。
映画上映中、客席からは涙で鼻をすする音も聞こえ、エンドロール開始から温かな拍手が贈られた。場内が明るくなり、原監督が拍手に応えると、総立ちの観客からさらに歓声があがった。
同映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立して設立された世界最古かつ最大規模のアニメ映画祭。原監督の作品は、2011年『カラフル』で長編部門特別賞&観客賞、2015年『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』で審査員特別賞を受賞している。
最高賞となる長編部門クリスタル賞(グランプリ)には、 1993年に宮崎駿監督『紅の豚』、1995年に高畑勲監督『平成狸合戦ぽんぽこ』、2017年に湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』が輝いており、『かがみの孤城』も受賞が期待される。授賞式は現地時間6月17日20時より開始となる。
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