映画『君の膵臓をたべたい』の初日舞台挨拶が7月28日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、W主演の浜辺美波と北村匠海、北川景子、小栗旬、月川翔監督が出席した。
本作は住野よるによる同名ベストセラー小説を映画化。膵臓の難病を抱えた女子高生の山内桜良と、彼女の闘病日記を偶然見つけてしまったクラスメイトの“僕”が、かけがえのない時間を過ごす姿を描いた青春物語だ。
やや緊張した面持ちで壇上に上がった浜辺は「私にとって大切な日になると思います」と語ると「出番の前は足が震えて、誰ともしゃべることができないぐらい緊張しています」と心情を吐露。北村も、天候に恵まれた初日となったにも関わらず「お足元の悪い中」と挨拶し、小栗から「今日は晴天じゃないかな?」と突っ込まれるなど、終始緊張した様子だった。
初々しい主演の2人は、総移動距離11,510キロ、取材時間205時間、総取材媒体285という圧倒的な宣伝活動を展開。全国13都市を巡ったプロモーションツアーでは、各地域の人々の温かい歓迎に胸を打たれたという。
そんな2人の懸命な姿が「Mr.Children」が歌う主題歌「himawari」にのって流されると、浜辺は涙を流し「劇場では温かい言葉が書かれたパネルを持ってくださる方もいて、本当にいろいろな人に協力していただきました。そのときのことを思い出すと胸が熱くなります」と感謝の意を述べる。北村も「僕も(涙が出そうで)危ないところでした。すごく長かったようで短い時間。僕たちだけではなくスタッフの方に支えられたからこそ、この作品の良さを伝えられたんだと思います」と充実した表情を浮かべていた。
先輩俳優からの愛のある応援に浜辺は「撮影中、とても未熟だと感じる部分も多かった。私は人より不器用なぶん、不安も大きかったのですが、この作品に出会えて感謝しています」と頭を下げると、最後は「私はやっぱり『君の膵臓をたべたい』」と発言し、晴れやかな笑顔を見せていた。
会場を去る際、長時間に渡り深々と頭を下げ感謝の意を示していた浜辺と北村の姿がとても印象的な舞台挨拶だった。
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