役所広司が福島原発の所長を熱演する『THE DAYS』が世界59ヵ国でNetflix TOP10入り
福島第一原発事故を3つの視点から克明に描く重層的ドラマシリーズ
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、視聴時間で人気作品をランキングする「Netflix TOP10」。今回「ムビコレ」がピックアップするのは、Netflixシリーズ『THE DAYS』。2023年6月1日(木)から配信が開始され、日本&グローバルで2週連続ランクインしているほか、世界59ヵ国でもTOP10入りしている。
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2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が福島・宮城・岩手を中心とする東日本一帯を襲った。地震発生から41分後に到達した津波で全電源を喪失した福島第一原子力発電所は、全6基中4基の原子炉が制御不能に。メルトダウン(炉心溶融)が迫るなか、日本はかつてない危機に直面する。本作は、チェルノブイリ原子力発電所事故と同等のレベル7に分類された福島第一原発事故を舞台とする全8話のドラマシリーズだ。日本政府、東電、福島原発で対処にあたった人々の3つの視点から、“あの日、あの場所で何が起こっていたのか”を重層的に描き出す。
放射線量の高い瓦礫が道をふさぎ、余震が断続的に続くなか、命を懸けて所員が作業にあたるも復旧の目途がたたない状況はもどかしく、臨場感たっぷりに描かれた日本崩壊のシナリオに改めて背筋が凍る。「安易な英雄譚や美談に仕立てることを避けた」という製作陣が徹底的にリアリティを追求したという本作は、政府・企業・現場がどう葛藤して決断し、どう死力を尽くしたのかをネガティブ要素も含めて丁寧に活写していく。これまで直面したことのなかった非常事態において、混乱しながらも責任を全うすることを諦めなかった彼らの姿を目の当たりして、何を感じ、どう想うのか…。その答えは直接自身で確かめてほしい。
名優・役所広司が重責を担う福島第一原発の所長を熱演!
本作は、ジャーナリストの門田隆将が、福島第一原発で事故当時に対応にあたった90人超の関係者を取材したノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」をベースにつむがれた。『コード・ブルー』シリーズの西浦正記と、『リング』シリーズの中田秀夫がダブルで監督を務め、今年のカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞(『PERFECT DAYS』)を受賞した名優・役所広司が陣頭指揮をとった吉田所長を熱演。遺体発見に涙し、“決死隊”の選別で心を痛めるリーダー役を等身大に演じきった。役所は「この物語に参加できることに使命感を感じた」と語っている。
配信第2週目には世界59ヵ国でTOP10入り!
日本(TV)において配信初週の集計(5月29日~6月4日)で第6位だった『THE DAYS』は、今週の集計(6月5日~6月11)で第4位に浮上。グローバル(TV/非英語)では初週の視聴1,698万時間、今週の視聴2,508万時間を記録し、2週連続で第5位にランクインしている。さらに初週の世界37ヵ国から大幅アップの世界59ヵ国でTOP10入りに。(文:足立美由紀/ライター)
【Netflix日本Top10(TV)/6月5日~6月11日】
1位『先輩、その口紅塗らないで』
2位『紳士とお嬢さん』
3位『医師チャ・ジョンスク』
4位『THE DAYS』
5位『良くも、悪くも、だって母親』
6位『【推しの子】』
7位『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』
8位『あいの里』
9位『サンクチュアリ -聖域-』
10位『グッド・ドクター 名医の条件』
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