レズビアン公表のマーゴリーズ、カミングアウトの後悔も語る
映画『ハリー・ポッター』シリーズのポモーナ・スプラウト先生役で知られるミリアム・マーゴリーズが、82歳にしてファッション誌でヌードを披露した。
毎年6月は、LGBTQ+の権利を啓発する「プライド月間」とされ、世界各地でイベントやパレードが行われるが、その一環としてイギリス版「VOGUE」7月号の表紙にレズビアンであることを公表しているマーゴリーズが登場、誌面でヌードを披露した。
胸の部分をケーキで隠す遊び心あふれる演出で、「私はまだ少し子どもなんです。いたずら心を抑えられない」とおちゃめな笑顔を見せるマーゴリーズは、ケンブリッジ大学で学びながら演劇グループに参加していた1960年代半ばに同性愛者であることをカミングアウトした。
当時のイギリスで同性愛は違法であり、レズビアンを犯罪とする法律はなかったが、社会的にタブー視されていた。それでも彼女は「ゲイであることを恥じるとか、そういうことは本当にありませんでした。犯罪でないことはわかっていました。これは私なのだから」。
ただ、両親にカミングアウトしたことは後悔しているという。「彼らを傷つけてしまいました。私は人を傷つけたくないのです」。両親は彼女のセクシュアリティを認めることはなかったが、それでも彼女は両親を愛し続け、病に倒れた母親を介護し、1995年に96歳で亡くなった父親を看取ったという。
マーゴリーズは学者のヘザー・サザーランドと54年間交際していて、法廷伴侶関係(Civil partnership)を結んでいる。
社会の不寛容や差別を経験してきたうえで彼女は「ゲイの人々はとてもラッキーだと思う」と言う。「なぜなら私たちは型にはまったものではなく、少しずれている集団だからです。そのおかげで私たちは優位に立てるのです。私たちは優れたアーティストであり、優れたミュージシャンです。そして、私はゲイであることが好きです。ストレートになんてなりたくないです」。
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