『わたしは最悪。』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト監督作
アカデミー賞ノミネート(脚本賞)監督、北欧の新たなる鬼才エスキル・フォクトの最新作にして、世界の映画賞を総なめにしたサイキック・スリラー映画『THE INNOCENTS』(英題)が、邦題『イノセンツ』として、7月28日より全国公開されることが決定した。
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2021年第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品、2022年ノルウェーのアカデミー賞と称されるアマンダ賞で、監督・撮影・音響・編集の4部門受賞。世界の映画祭で16映画賞を受賞し、アメリカの批評家サイトRottenTomatoesでは満足度96%を獲得。ジャンル映画ながらそのクオリティの高さを、世界が認め絶賛した北欧サイキック・スリラー『イノセンツ』。
ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友だちになった4人の子どもたちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で、新しい力を試す中で、無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめるのだった…。
監督を務めたのは、『わたしは最悪。』(21年)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト。ヨアキム・トリアー監督の右腕として、これまで『母の残像』(15年)『テルマ』(17年)『わたしは最悪。』の共同脚本をトリアー監督と共に手がけてきた。本作はフォクト監督の長編2作目となり、監督作品としては日本劇場初公開となる。
団地を舞台に子どもがサイキック・バトルを繰り広げると言えば、大友克洋の「童夢」を想起する人も多いはずだが、まさにフォクト監督は「童夢」からインスピレーションを受けて本作を創り上げた。フォクト監督は、北欧を代表する撮影監督の1人『アナザーラウンド』(20年)『ハートストーン』(16年)のシュトゥルラ・ブラント・グロヴレンにも、「童夢」の世界観を意識するよう指示したという。フォクト監督は「大友監督の世界は非常にリアルでありながら、スタイリッシュ。作品作りにおいて非常にインスピレーションを得ました」と語る。
今回紹介するのは、主人公の少年少女を捉えた場面写真11点。一見、無垢な子どもたち。その目に映るのは無邪気さか? 狂気か? どの写真からも、超能力を秘めた子どもたちの不穏な危うさを垣間見ることができる。
映画『イノセンツ』は7月28日より全国公開。
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