山下智久、韓国プレミアで熱のこもった撮影エピソード語る『SEE HEAR LOVE』は「衣装合わせでも監督のこだわり感じた」
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山下智久が6月22日、主演を務めた映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』の韓国プレミア舞台挨拶に登壇。新木優子とイ・ジェハン監督、原作者のNASTY CATと共に、本作に込めた思いを語った。
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山下智久「皆さんに何度も届くような作品になっていると思います」
まずは「アンニョンハセヨ。山下智久です。皆さんにお会いできてうれしいです」と韓国語で挨拶した山下。本作で山下が演じたのは、視覚を失ってしまう漫画家・真治。一方の新木は生まれつき耳が聞こえない響を演じており、2人ともが難役に挑んでいる。
役作りについて話が及ぶと、山下は「実際に目の不自由な方にお会いして、いろいろとインタビューをさせていただきました。また自宅では、目隠しをして時間を過ごしてみました。家の中だけとはいえ、すごく恐怖を感じました」と回想。
「そういった準備を積み重ねつつ、監督からアドバイスをいただきながら、少しずつこの役を探求していきました」と明かすと、スクリーンに映る真治を思い出した観客から拍手が上がっていた。
新木はお風呂の中に潜って、何も聞こえないという時間を体験する練習をしたと話す。「“何も聞こえない”ってとても怖いし、すごく孤独感を感じるんだなと思いました。この役を通して学ぶことがたくさんありました」と特別な経験をしたことを語った。
またイ・ジェハン監督と原作の出会いについて質問が及ぶとイ・ジェハン監督は「“原作が私を見つけてくれた”と感じています。この原作を読んでいると、私の感情的な部分と重なる部分が多く、『私の頭の中の消しゴム』とも重なる部分がありました。原作の先生も『私の頭の中の消しゴム』が好きだと伺いました」と運命的な出会いだったとコメント。
NASTY CATは「すべてのシーンが原作より美しく描かれていて感心しました。特に、響が真治の家に行って、掃除をしながら足の甲を指先で触れるシーンは、初めて2人の距離が縮まる場面で、その関係性が始まったことがよくわかるシーンになっていました」とお気に入りのシーンをあげながら、「監督が苦心して作り上げてくれたことがわかりとてもうれしかったです」とイ・ジェハン監督に敬意を表した。
イ・ジェハン監督のもと撮影に臨んだ山下と新木は、本作の撮影を通して「たくさんのことを学んだ」と口を揃えた。山下が「現場でもそうですが、現場に入る前にも、いろいろなことを学びました。今までいろいろな作品に携わってきましたが、今回が一番、衣装合わせを多くした作品です」と話すと、イ・ジェハン監督も思わず大笑い。
山下は「1日では足りずに、何日かにわけて衣装合わせをしました。そういったことからも、監督のこの作品に対するこだわり、監督の情熱をわけていただいた。毎日現場に行くのがすごく楽しみでした」と振り返り、「真治が前に向かって歩き出そうとする情熱や監督の情熱、現場の情熱が、僕らにも伝わっていた。この作品には僕らの魂がこもっている。ぜひ皆さんに受け取ってもらいたいと思います。たくさんのレイヤーがある作品なので、今日見た気持ちと、次に見た気持ち、10年後に見た気持ち、それぞれ変わって、皆さんに何度も届くような作品になっていると思います。また見ていただけたらうれしいです」と熱っぽくアピールした。
最後に山下は「今の世の中、デジタルで何でもできてしまって、誰かの声が聞こえて、抱きしめられるということを、当たり前にできなくなっている時代になってきているのかなと思います」と思いを巡らせながら、「僕はこの作品を通して、自分が直接会える人がいることに感謝を忘れずに、一度の人生、この映画のように情熱的に生きてみたいなと思いました。僕らの熱を受け取っていただけたらうれしいと思います」と思いを伝え、大きな拍手を浴びていた。
『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』のディレクターズカット版が 7月7日より劇場公開されることも決定。本編の最後には、劇場でしか見ることができない特別映像も見られるのでこちらも楽しみにしたい。
・『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』の韓国プレミア舞台挨拶の写真はこちらから!
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